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蜜「ああああAちゃん大丈夫だった!!?ん?ん?ん?…良かったぁ!怪我はしてないみたいね!!」
「むぐぐぐぐ」
甘露寺の豊満な胸に顔を埋められ今まさに三途の川を渡りそうになるA。
彼女の背中を叩きささやかな抵抗を見せると、ようやく解放された。
蜜「あらやだごめんなさい!」
「い、いいえ」
蜜「Aちゃん、これはどういう状況なの?」
「鬼がいます────上弦が、おそらく二体」
Aは簡潔にここまでの経緯を話す。
蜜「なら私は鉄珍様の所へ行くからAちゃんは炭治郎君たちの所へ応援に行ってあげて!」
「蜜璃さんッ」
蜜「Aちゃん───また会いましょう!」
「!─────はいっ!」
甘露寺は立ち塞がる化け物の壁を一瞬で片付けると長のいる場所まで走った。
Aも交わした約束を胸に炭治郎たちの元へと走る。
「──可愛いから忘れてたけど強いんだよな柱って…」
「寒河江殿もあんなに可愛いのに柱の継子なんだよな…」
────
───────
Aは元の場所に戻ると建物の中に走る稲光を目で追う。
(気配が増えてる…?もしかして鬼の数が…?!炭治郎…禰豆子…!いや、おそらく玄弥の可能性も…!)
きっと玄弥もまだあの中にいる。そう確信したAはさらに速さを増し駆け抜ける。
神経を集中させ建物の中の状況を感じ取ろうとした時、激しい轟音と共にそれは崩壊した。
察知したAは幸い巻き込まれる事はなかったが三人が心配だ。
(───お願い、生きていて!)
もう一度集中して周りを探る。そこに聞こえた声は
「カカカッ!随分見晴らしが良くなったのう」
「ちょこまかと隠れる場所もない」
「ふむ。──お前らはさっきの小僧を探して殺せ」
「可楽。何をする気だ」
「まあそう怒るな積怒!お前も見つけただろう?雪華模様の小娘を」
「カカカッ!それなら儂も見たぞ!」
「なら話は早い──儂があの娘を殺すぞ!」
「戯言を。無惨様は生け捕りにしろと仰ていただろうが」
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ワト - 続きも楽しみにしています! (1月8日 15時) (レス) @page39 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年11月26日 22時