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「──Aの幸せが父さんたちの幸せだ、って」
蜜「ふふっ。なら、お父様の願いを叶えなくちゃ」
甘露寺はAの頬を引っ張る。
「みつりひゃ、ひゃひ…」
蜜「あはは!Aちゃんのほっぺたやわらか〜い!凄いわ、本当にお餅みたいね〜!」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ」
好きなようにもみくちゃにされる。
それが何だかくだらなくて、何だか楽しい。
そんなAを見て甘露寺は
蜜(───貴女は幸せになっていい人よ。誰になんと言われようと関係ないわ。…それに、私たちもいるから)
Aの周りにいる人たちは、ただ、彼女のささやかな幸せを願っているのだ。
「ふふっ」
蜜「ん〜Aちゃんのほっぺた触ってたらお腹すいてきちゃった………………………………あら?ここに美味しそうなお餅が…」
「蜜璃さん蜜璃さん蜜璃さん?!!それお餅じゃない私のほっぺた!!!!まさか逆上せたの?!!さ、上がりましょう!!」
目がぐるぐるし始めた甘露寺を支えるようにして二人でザバァと湯船から上がると、遠くから
蜜「ん?感謝のやまびこが聞こえたわね」
「誰か来てるんですかね?」
蜜「何だかドキドキしちゃう!」
「その前に服着ましょうね〜」
これは喜劇の始まりか、それとも悲劇の始まりか──。
次回「刀鍛冶の里編」開幕
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ワト - 続きも楽しみにしています! (1月8日 15時) (レス) @page39 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年11月26日 22時