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「何回も言ってるけど、私じゃないよ」
有「嘘つくなよ姉貴!俺たちを助けてくれたのは姉貴なんだろ?」
無「恥ずかしがらなくてもいいよ姉さん」
「いや別にそういう訳じゃないけど…」
もちろんAにはそんな記憶は無い。
そもそもその時点ではまだ鬼殺隊隊士ではなかったのだから。
「それにその人"雪の呼吸"を使ってるんでしょ?私は音の呼吸だし、全然違うよ」
無「んー……それもそっか」
「そして君は興味を無くすのが早いのよ」
毎回話を切り出すのは無一郎で終わらせるのも彼が一番最初だ。
無一郎はそのままAの膝に雪崩込む。
有「ア!?無一郎、お前…!」
無「悔しかったら兄さんもしてみなよ」
有「こいつ…ッ」
無一郎はそのままAの髪で遊び出す。
前から思っていたが無一郎は猫っぽいなとAはそのままにさせる。
時々引っ張られるのが痛い。力加減どうなってるんだ。
「有一郎って変な所恥ずかしがるよね。抱きつくのは平気なのに?」
有「う、うるさいな!いいだろ、別に!」
「ムキになっちゃうところが可愛いね〜」
無「ねー」
有「なななな何だよやめろよ!」
Aは顔をでろでろにしながら有一郎の頭を撫でる。
有一郎は嫌がりながらも払いのけることはしない。
それが、心地良いからである。
無「A姉さん僕も」
「はいはい」
穏やかな秋の風が三人の頬を撫でる。
──カァ!A カタナガデキタゾ!!!イマスグ "カタナカジノサト" ヘムカエェ!!!
「お、やっとか」
無「姉さん、行っちゃうの?」
「また来るよ」
有「……」
「有一郎。またここで、三人で遊ぼうね」
有「………約束だからな!」
「うん、約束」
無「僕とも約束してよね」
三人は小指を絡め指切りをする。
「それじゃ、行ってきます!」
無「行ってらっしゃーい」
有「気をつけていけよー」
「君たちより歳上なんだけどな?」
───再会は割と早い。
無「A姉さん!」ぎゅう
「どわっ、無一郎?!」
炭「ね、姉さん?!A、ど、どういう事だ?!」わたわた
禰「ムー?」ムー?
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ワト - 続きも楽しみにしています! (1月8日 15時) (レス) @page39 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年11月26日 22時