音柱 大暴走 ページ1
──宇隨さんの元へ必ず行くこと。
と、約束した事はちゃんと守るAは今音柱邸の門の前にいた。
気配を辿るとどうやら誰もいないようだった。
(誰もいない、か……)
少しほっとした様子のAは久しぶりの家に足を踏み入れた。
大きな任務が続きなかなか帰って来れなかった家は自分が家族になった日から何も変わらない。
ある部屋の前でAは立ち止まる。
(ここで、師範に家族だと、言って貰えたんだっけ)
そこは道場部屋。
Aを継子として育てると誓った日から毎日の様にあった稽古はキツかったけど、今ではそれがあって良かったと思える。
そしてその部屋の前の縁側で自分を家族だと言ってくれた。
(たくさん、迷惑かけちゃったな…)
書類をAに任せっきりで逃げ出した宇隨を捕まえたり、忙しいのにちょっかいを出してきた宇隨に怒ったりと。
今考えると怒ってばかりだった気がする。
(───最後にありがとうって言ったのはいつだっけ)
───A………?
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ワト - 続きも楽しみにしています! (1月8日 15時) (レス) @page39 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年11月26日 22時