【A3!】白雪姫ちゃん (ページ4)

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.万里side

コンビニで買い物を済ませ、臣に言われた通り真っ直ぐ寮に向かっていると、身長が少し低めのヤツがふらふらと俺の少し前を歩いていた。

フードを被ってたせいで性別は判断出来なかったが、歩き方がさっきから危なっかしい気がする。

『……はぁ………はぁ…………ｯ』

万里「ｯ！お、おい！」

感は見事に的中し、良く分からねぇ奴は俺の目の前で意識が飛ぶように倒れた。

急いで近づき顔を覗き込むと息が止まりそうだった。

万里「は……」

月の明かりで照らされた顔は、透き通るような白い肌に長いまつ毛。
高級の赤ワインのような色をしている柔らかそうなな唇。
そして何より、髪色がとても綺麗な白銀色だった。

柄じゃないのにコイツに惹かれていく自分が居る。
こんな状況で一目惚れなんて可笑しいが、そんな事は関係なかった。
理性が無くなりかけるくらい綺麗だったんだから。

俺はすぐにハッとし、急いで至さんに電話をかける。

至《万里、遅い
夜食買うのにどんだけかかってんだよ》

万里《至さん、オーマイガーだわ》

至《は？》

万里《俺の目の前で白雪姫が倒れた》

至《……毒林檎を食べて？》

万里《…いや…何もせずに》

至《…ちょっと大丈夫？どっかでコケて頭でも打った？》

万里《心臓を打ち抜かれたわ》

至《……は？…ソーリー、話が見えん》

万里《白雪姫が倒れた所を助けてやったら、白雪姫に心臓を打ち抜かれた》

至《オケ。万里が壊れたのはよく分かった。
とりま今から行く。どこにいんの》

万里《寮の近くのコンビニから少し離れた道》

至《りょ。
絶対そこから動くなよ。》

ピッ……

電話をきったあとも自分が何を言ったのか理解できなかったけど、取り敢えず……

天使だ…可愛い…

(万里、キャラ崩壊中 by作者)