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YG「……俺と、Aが?」
NM「はい。」
とんでもないことを淡々と言ってのけるナムジュナ。
YG「……マジ、か。」
NM「安心してください。俺がどうにかしてますので。」
やはり、親父は最悪だった。
NM「ユンギヒョンとAの関係は公ではありません。今のところ、俺と父さんしか知りませんし。あぁ、あとユンギヒョンの高校の卒業生。彼らも対処済みですので。」
対処済みって、なんだよ。
NM「……あ!そんなに野蛮なことはしてませんよ。穏便に、穏便に。」
誰も、死んで……ない、よな、?
昨日だって、リオンと飲んだし、大丈夫だよな。
NM「ユンギヒョンの店とミン家は無関係ってことになってますし。」
親父が隠してるってことか?
YG「なあ、ちょっと冷静になりたい。」
NM「……?冷静そうに見えますけど。」
ああ。
冷静だよ。
ただ少し驚いてるだけだ。
俺の家はマフィアだった。
ゴリゴリの、いかついマフィア。
NM「知らなかったんですね。」
なにより、幼少期からその事実を知っていたというナムジュナに驚いている。
YG「怖くなかったのか。俺今すんごい怖いけど。」
NM「はは、うちも似たようなものですから。」
似たようなもの……だと?
NM「ユンギヒョンだって、おかしいと思っていたでしょう?Aの母親が殺されたのに事件にならないんですから。」
……あぁ、そうだったな。
俺だって薄々感じてた。
親父たちはまともな仕事をしてないって。
血なんか慣れたような目つきだった。
NM「ユンギヒョンと旦那様……お父様との血縁関係が公になっておらず、またAとの養子縁組の件も機密情報だったようです。」
それ先言えよ。
マジで、あの親父何考えてるかわかんねえ。
俺たちを、まるで守るみたいなやり方してるじゃねーか。
NM「とにかく、これはAに」
YG「言わない。余計なことを背負うのは俺だけでいい。あとお前。」
NM「はは、俺はいいんですね。」
YG「……そういう運命だし職業だろ。」
NM「そう、ですね。」
Aさえ守れたらそれでいい。
『ヒョンたち!』
Aの声がして振り返る。
両手で3つ持ったアイスクリーム。
『豆乳クリームだって!』
あぁ、そんなに慌てて走るな、落とすだろう。
『はい!オーナー!』
YG「バカ、今は名前で呼べ。」
『あ、そっか、』
NM「面倒臭いことしてるんですね。」
うるせえ。
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月12日 22時