Safeguard Hyeong!!【4】短編

お願い ページ6

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ずっと視線を感じる。


『……。』

NM｢……！｣


目を合わせると、ぎこちなく逸らされる。

一体なんなんだ？


『ジミナ。』

JM｢なあに？｣

『ナムジュナがおかしいから様子見てきて。』

JM｢え？｣

『目合ったと思ったら逸らされる。』

JM｢あー……わかったよ。｣


さっきまで目がキラキラしてたのに面倒くさそうな顔をしながらナムジュナの方に行くジミナ。

なにやら耳打ちをしたあと涼し気な顔で帰ってきた。


『なんだったんだ？』

JM｢気にしないで！恋煩いだから。｣

『……。』


恋煩い……。

それって……


まあいいや。

なにか深刻な悩みでもあるのかと思ってたけど良かった。


JM｢ナムジュニヒョンが恋愛なんて珍しいな。てか僕聞いたことないかも。｣

『へぇ。』

JM｢もしかして……チェリーだったりして。｣


んなわけ。

お前たちは世界で活躍するスーパーアイドルだろ。

色んな人が寄ってきて色んな人を抱いてるはずだ。


JM｢もう僕はAヒョンだけでいいけどね！｣


今のは聞かなかったことにして。

とにかくまあ、今日はもう家に帰るだけだし退勤しよう。


NM｢Aヒョン……！｣

『お。』


やっと話しかけてきたか。

ナムジュナも退勤するのだろうか。

荷物もってるしそうか。


『送ろうか？』

NM｢……！｣


頭を振って頷くナムジュナ。

うん、可愛い。

ナムジュナはメンバーの中で唯一車を持っていない。

そそっかしいから事故しそうで怖いんだと。

正しい判断だとおもう。


後部座席でも助手席でも、どっちでも良かったけどなんか助手席に乗りたそうにしてたので乗せてあげる。

車を発進させると、ちらちらとまた視線を感じた。


『仕事中もずっと見てきたな。』

NM｢えっ、｣

『バレバレだったぞ。』


ばれてたのか、なんて小さい声も狭い車内にいるから聞こえてるぞ。


NM｢あの……相談に乗っていただけないでしょうか。｣

『なんだよ、改まって。』

NM｢お願いします。｣

『……まあいいけど。とりあえずお前の家向かうぞ。』

NM｢うん。｣


なんだよ……。

やっぱジミナにも言えなかった思い詰めた事情でもあるんじゃないか。

余計心配になってきた。


ナムジュナの無駄に広い家に着く。

メンバーを車で家に送迎したことなんていくらでもあるけど、入るのは初めてだ。

ちらりと台所のシンクに目をやる。

割れたグラスが乱雑に置かれていて、他は殺風景だからなんか怖くなった。

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