僕が養っていいですか。【2】

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･JN



俺は何を言ってんだ。

恋敵？に諦めんなよって。

でもユンギが柄にもなく弱気で、俺じゃダメだとか言うから……。


YG｢俺は最初から負けてるんです。｣


え、なに、どっちの話？

ゲームの話？

恋愛の話？


JN｢ユンギ、2位だよ。｣

YG｢俺にはAを守ってあげることしか出来ないんです。｣


無視された。

でもなんだか追い詰められてる……？

テヒョンイとジミナの件があってから俺はユンギの謎な部分を突き止めたいと思っていた。

今何か聞いたら分かることがあるかもしれない。


JN｢守ってあげられたら十分じゃないか。｣

YG｢……抱きたい…っ、｣


え。


YG｢だって……あいつ色気やばいもん……常時誘ってるだろ、あんなもん、マジでヤバい。｣


ユンギ……お酒入ってる？

ちらりと、向こう側の手元を覗く。

缶ビールが2缶、転がっていた。

いつの間に……。


JN｢たしかに、Aはお色気モンスターです。そこは同士として納得できます。｣

YG｢同士……｣

JN｢無自覚なんですよ、あれ、｣

YG｢知ってる……だからほんと無理。｣


敬語を忘れて荒れるユンギ。

久しぶりに家に誘ったら、崩壊してしまった。

まあでも、いつもオーナーとして気を張ってくれているから。

少しでも本音を言える場所を作れたって思えばいいか。


YG｢いつからだよ……いつからあんなに色気ムンムンなんだよ……｣


たしかになぁ……4年前に初めての会った時からAは色気ムンムンだった。

なにかこう、色々と苦労してきた感じとか伝わってきたし。

ホストバーで働く人は大概がそうだ。


YG｢初めて会った時なんか……っ、雑草だったのに……！｣

JN｢雑草。｣


酷い言いようだな。

ん、てことはAとユンギは俺よりもっと前に知り合ってるってことか。


JN｢ユンギとAの馴れ初め聞いてみたいなぁー。｣

YG｢……｣


ぐびぐびと酒を仰ぐユンギ。

その手を止める。

なんか、ぶっ壊れすぎじゃない？

俺のせい？

俺とAの、を聞いたせい？

責任感じるんだけど……


YG｢小さかった……今より、もっと。チワワみたいにプルプル震えて、人間なんか大っ嫌いみたいな顔してた……かわい、｣


それを可愛いというのはねじ曲がってるぞ。

でも、チワワみたいにプルプル震えてるAはさぞかし可愛いんだろうな。


YG｢はあ……むかつく…｣


パタリ、と腕に力が無くなったと思ったら、寝た。

え、まじか。

この後仕事だけど？

約二秒→←同士

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