･ ページ48
･JM
僕は……僕は、誰かを魅了できるような、踊り子になりたい。
現代舞踊、ミュージカル、なんだっていい。
とにかく全身を使って体現したい。
夢なんて不安定なもの掲げて、Aさんをまた困らせているかもしれない……だけど、
JM｢僕らは……夢を叶えたい！……です、｣
こわい。
目の前のオーナーと、ジンヒョン……も、Aさんも。
YG｢……。｣
Aさんは、黙ってオーナーを見ている。
ジンヒョンも、同じくAさんとオーナーを伺うように。
事務室の空気は凍った。
だめ……かな、やっぱり、
TH｢俺たち、本気です。｣
そう、本気になった。
本気になれた。
JM｢お願いします……！｣
TH｢お願いします！｣
Aさんやオーナーに頭を下げた。
どう……だろう、か……
YG｢……A、テヒョンイ、ジミナ。｣
｢……はい、｣
YG｢時給8000ウォン。週5日。仕事内容は営業前の掃除と、21時までの厨房。｣
え？
YG｢20歳超えたら、フロアで働かせてやってもいい。シフトは入りたい時に入れ。その……芸術活動？とやらをしながら。｣
オーナー…………。
｢……！｣
Aさんも、驚いたようにオーナーを見る。
ジンヒョンを見れば、嬉しそうにコクコクと頷いた。
テヒョンイと顔を見合わせる。
やるしか、ない。
JM TH｢よろしくお願いします！！｣
この日僕らは決意した。
なんとしてでも、夢を叶えるためにもがくって。
支えてくれる人の多さに、少しだけプレッシャーはある。
だけど。
僕らは、やるぞ。
｢テヒョンイ、ジミナ。今日、何食べる？｣
朝日に照らされながら今日も、家に向かう。
僕らの家に、帰る。
TH｢ジャージャー麺がいいです。｣
｢それ以外がいいなぁ。｣
TH｢……｣
｢あーもう、いいよ、ジャージャー麺で！｣
Aさんは、僕らの恩人だ。
感謝してもしきれない。
そして僕らを受け入れてくれる。
｢ジミナー、冷蔵庫の中、ネギあったっけ？｣
日常に、感謝しよう。
JM｢ないです。｣
｢買いに行かなきゃ！｣
TH｢おやつ買ってもいいですか？｣
｢もう、お子様だなぁ。いいよ、1個だけだよ。｣
いつか、Aさんに恩返しができるように。
大きな人になりたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 678人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し74524号(プロフ) - はさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ長いのに読んでくださって感謝です！！テヒョンさんがいつの日かにサックス演奏者になりたいと仰ってたのでその設定もつけました！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年5月6日 12時) (
レス) id: 167dd810cf (このIDを非表示/違反報告)
は(プロフ) - 初見です！めちゃくちゃ読み応えがあってほんとに面白いです！！ストーリーに面白みがあって、でも現実と同じ出身校だったり。。最高です！！今私高1で、1日の終わりに読むのがとても楽しみになってます！まだまだ楽しくなりそうなこのお話を、毎日の楽しみにします！！ (2021年5月6日 6時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｰﾄﾙｽﾞ｡ - 続編おめでとうございます！頑張ってください! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アザラシ | 作成日時：2021年3月4日 20時
