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朱の華 ページ4

・TH



俺たちはリビングで何をするわけでもなくただぼーっとしている。

何もしないのには慣れている。

ずっとジミナの隣でじっとしてられる。

会話もする。

今までだったら、たまに会話は途切れていた。

何も起こらない施設での話題は少ない。

だけれど今は違う。

刺激的な日を過ごしたから、話すことが沢山ある。


JM「────その仕返しで、スビニヒョンがソジュニヒョンのウトウトしている間に髪を染めようとしてオーナーに怒られたんだってさ、」

TH「オーナーはほんとに怖いなぁ……」


お店のヒョンたちと話していると、次第に会話が色んな方向に飛んで、その話を聞く人たちも別れたりして面白かった。

俺が聞いてなかった話をジミナがしてくれて、ジミナが聞いていなかった話を俺もする。

そうしたら、会話が途切れることなんてなかった。


「はー、さっぱりしたぁー…」


Aさんがお風呂からあがってきた。

……!

上の服着てない。


「ごめんね、肌着をどっかで落としたみたい。」


別に一緒にお風呂に入った仲だから気にしない。

Aさんはタオルを頭にかけて、リビングをうろちょろしていた。

俺たちも床に落ちてないか探す。


「あれ、どこだろ……」

TH「…あった!」

「ほんとだ、ありがとう。」


床に落ちてたシャツを渡す。

自然と体に目がいってしまった。


TH「……。」


鎖骨の辺りに赤くちっちゃくアザができてる。

……3個くらいあるな。

痛そう。


でもこんな小さなアザどうやったら出来るんだろう。

指でつんつんやられてできたアザ?

誰に?

いやそもそも、そんなんじゃアザなんて出来ない。


俺たちのアザはもっと大きくて赤黒かった。

今は少しだけ薄くなってるけど。


「ん?さっきから、なに見て……」


俺の視線の先を辿るAさん。

でもAさんからじゃギリギリ見えないところだ。


「?」


変なの、なんて言いながら濡れた髪を乾かすためにまた風呂場に戻っていった。


JM「テヒョンイ?」

TH「Aさんの、ここに、アザがあった。」

JM「えっ!!」

TH「しっ。でもこのくらい小さくてね、」

JM「なに、それ……」


分かんないよ。

……ん?

なんだかジミナの様子が変だ。

動揺してるように見える。

何年一緒にいると思ってるんだ。

俺にはお見通しだぞ。


TH「ジミナ、どうしたの。」

JM「……。」

TH「ジミナ……?」


ジミナは今にも泣きそうな顔をしていた。

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名無し74524号(プロフ) - はさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ長いのに読んでくださって感謝です!!テヒョンさんがいつの日かにサックス演奏者になりたいと仰ってたのでその設定もつけました!これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年5月6日 12時) (レス) id: 167dd810cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初見です!めちゃくちゃ読み応えがあってほんとに面白いです!!ストーリーに面白みがあって、でも現実と同じ出身校だったり。。最高です!!今私高1で、1日の終わりに読むのがとても楽しみになってます!まだまだ楽しくなりそうなこのお話を、毎日の楽しみにします!! (2021年5月6日 6時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - 続編おめでとうございます!頑張ってください! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月4日 20時

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