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・JM
〜〜〜〜〜〜♪
最近、仮眠室に小さな音量で流れてくる音楽がある。
初めの頃は音なんて一切しなかったから、きっとオーナーが僕らに聞かせているのでは、と推測した。
歌詞のない、ただ色んな楽器の音が重なる音。
この音を聴きながら眠りにつくことが、最近楽しみになっていた。
TH「ジミナー……」
JM「なにぃ……」
あともう少しで寝そうだったのに……。
TH「この曲、なんだろね…」
JM「……うん…」
TH「最近よく流れる……」
JM「うん……」
TH「…………ほら、聞いて、俺この音好き。」
JM「どれぇ……」
TH「まっててね、………………ほら、これ、」
JM「わかんないよ…」
テヒョンイはこの音楽の何かの楽器の音が好きみたい。
僕には音は分けて聞こえないなぁ。
なんだか、頭の中でぐるぐる回って、体が動きそうになる。
JM「寝ようよ……」
TH「うん、」
今度、Aさんに曲のこと聞いてみよ。
それより今は睡魔が……勝つ。
いっぱい勉強してるから。
だんだんコツが掴めてきた気がする。
僕は最近、苦手を克服するために本を読み始めた。
分からない単語は調べて読む。
とっても楽しいし、国語が楽しくなってきた。
……テヒョンイはどうだろう。
相変わらず数字に翻弄されている。
この前、Aさんが受験まであとちょうど1年だと言っていた。
僕らは一年後、制服を着る……かもしれないらしい。
受験に落ちたら、もう1年……頑張れるかな。
その自信はまだない。
だけれど今全力で頑張る気合いは、ある。
これだけみんなに応援されてるんだもん。
JM「……テヒョンイ、絶対高校生になろうね…」
TH「……」
あれ、まさか寝たの?
……もう。
目を閉じれば、他の感覚が冴える。
ここはまあ、普通の匂い。
別に美味しくはない。
でも、ふかふかのベッドの感触と聴き心地の良い音楽が脳を刺激するんだ。
そのふたつの感覚に夢中になれば、ふわふわっと体が宙に浮いたみたいに軽くなる。
自然と眠くなって、、
ふと、心の中の照明が落ちるんだ。
眠れ、
そして朝を迎えろ……って、
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名無し74524号(プロフ) - はさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ長いのに読んでくださって感謝です!!テヒョンさんがいつの日かにサックス演奏者になりたいと仰ってたのでその設定もつけました!これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年5月6日 12時) (レス) id: 167dd810cf (このIDを非表示/違反報告)
は(プロフ) - 初見です!めちゃくちゃ読み応えがあってほんとに面白いです!!ストーリーに面白みがあって、でも現実と同じ出身校だったり。。最高です!!今私高1で、1日の終わりに読むのがとても楽しみになってます!まだまだ楽しくなりそうなこのお話を、毎日の楽しみにします!! (2021年5月6日 6時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - 続編おめでとうございます!頑張ってください! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月4日 20時