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・NM
YG「なんだそれ、半グレ?大元はまだ割れてないのか。」
NM「ネズミ講の組織は時間がかかります……。」
YG「なんだよそれ。被害はどの程度なんだ。」
NM「現在報告で上がってる限りでは、500000000ウォンです。」
YG「おい……ちょっとまて、うちの店に足はついてるのか。」
それも現在調査中。
家族の店が襲撃されているにも関わらず、自分の店は別扱いだという認識なのにはわけがある。
NM「今はまだ。ただ、ご家族の命の心配はしておいた方がいいのではないでしょうか。何を目的に店を荒らしまくっているのか分かりませんし。ひょっとしたら首を狙っているのかも。」
YG「……首、」
ユンギヒョンとユンギヒョンのお父様はとあることをきっかけにお家騒動、仲違い、価値観の違い…のような、
そういう類のものを起こして決別してる。
だからミン財閥の経営する店とユンギヒョンの店は全く別の管轄なのだ。
ユンギヒョン自身がお父様と唯一繋がっているのは、血。
それと、またとある理由で書類上も家族関係のまま。
簡単には縁を切れない深いワケが、
YG「…俺たちは家族な限り、地獄も共に見なくちゃならないのか……?」
……あるんだよ、な、
YG「親父は何か言っているのか。」
ユンギヒョンのワイングラスは空だ。
喉が渇いたんだろう。
NM「護衛を送ると。」
YG「いらねえよ。自分でSPくらい手配する。」
NM「サムスンさんも、店に送って全体の指揮を執ると。」
YG「……。」
ユンギヒョンが賢いように、ユンギヒョンのお父様もまた賢い。
賢明かと聞かれると言葉に詰まる。
だが、自分の正義を貫く厄介でも頑固でも、支配者でもある人だ。
YG「……サムスンさんと連絡をとれる、か、」
NM「もちろん。」
YG「後日、繋いでくれ……」
NM「任せてください。」
弱々しくなる語尾に俺まで悲しくなってくる。
YG「仮に……仮に、ミン家の人間の命を狙っているようなら、俺はどんな手段を使ってでも店と家族を守る。」
NM「……家族、ですか。」
YG「俺の家族だ。俺のたった一人の、家族だ。」
NM「……。」
俺はミン家を長く傍で見ている人間のうちの一人だった。
ミン家を見ていると時々分からなくなる。
家族ってなんだ。
血の繋がりってなんだ。
NM「ユンギヒョン、最後にお母様のお墓に行ったのはいつですか。」
YG「ちゃんと行ってるよ……」
NM「ヒョン……」
YG「…もう、これ以上聞かないでくれ。」
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名無し74524号(プロフ) - はさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ長いのに読んでくださって感謝です!!テヒョンさんがいつの日かにサックス演奏者になりたいと仰ってたのでその設定もつけました!これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年5月6日 12時) (レス) id: 167dd810cf (このIDを非表示/違反報告)
は(プロフ) - 初見です!めちゃくちゃ読み応えがあってほんとに面白いです!!ストーリーに面白みがあって、でも現実と同じ出身校だったり。。最高です!!今私高1で、1日の終わりに読むのがとても楽しみになってます!まだまだ楽しくなりそうなこのお話を、毎日の楽しみにします!! (2021年5月6日 6時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - 続編おめでとうございます!頑張ってください! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月4日 20時