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･TH
｢ジミナ……テヒョンイ……おはよ……｣
何回言うつもりだろう。
もう5回くらい聞いている気がする。
とにかく寝起きが悪い。
JM｢着替えてきてくださいね。｣
｢うんー……｣
TH｢これ、着ますか。｣
｢きるー……｣
こんなにダラダラと目覚める人だとは思ってなかった。
だけど、俺たちに素を見せてくれているのだと思うと嬉しい。
ようやくシャキッと目覚めた頃には、Aさんはジミナの料理をもぐもぐと一生懸命頬張っていた。
｢おいしい……おいしいよー……！｣
JM｢ありがとうございます。｣
TH｢洗濯物畳みました。｣
｢ありがと……！成長スピードが凄いよ、2人とも！｣
Aさんが喜んでくれている。
それが俺たちにとって一番の幸福だ。
幸せってやつだ。
JM｢Aさん、あとで教えて欲しいことがあるんですが｣
｢うん、いいよ。｣
TH｢俺も。｣
｢任せて。｣
頼りになるし、優しいし。
あれ、今が一番幸せな時なんじゃないかな。
俺たち、たったの一ヶ月で幸せを手にしてしまったんじゃない……？
｢テヒョンイ？｣
TH｢……ううん、なんでもないです。｣
なんだか怖いな。
急に満たされるって、怖いな。
ねえ、ジミナ。
ジミナはどう思ってるの。
俺は最近思うんだ。
もし、今の幸せが明日いきなりなくなったら、俺たち生きていけるのかなって。
元通りになるだけなのに、怖い。
TH｢……ジミナ、これうまい。｣
JM｢ありがと。｣
ただ、今は目の前にあるご飯が美味しいって言ってるだけでいいかな。
だめ？
もっと何か、考えなくちゃダメだよね……
今はそれが勉強？
｢───────…だから、ここはこうなるんだよ。｣
JM｢ほおーーー！｣
TH｢Aさん、頭いい！｣
Aさんは、お店のどのヒョンよりも分かりやすく俺たちに勉強を教えてくれた。
きっといちばん賢いんだ。
｢いちばん勉強が出来るのはジンヒョンだよ。｣
JM｢ジンヒョン？｣
TH｢英語は？｣
｢あー、英語は僕かな。でも、全体的に考えたらジンヒョン。｣
へえ、複雑だなぁ。
｢僕も、昔はテヒョンイたちくらい勉強が出来なかったからね。｣
TH｢え！嘘だ！｣
JM｢さすがに僕らより、｣
｢ほんとだよ。14歳頃まで文字が読めなかった。書けなかった。｣
JM｢……。｣
え……
ほんとに、ほんとに……？
｢だから諦めないで。続けることが大切だ。｣
Aさんみたいに賢くなれるかな……！
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名無し74524号(プロフ) - はさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ長いのに読んでくださって感謝です！！テヒョンさんがいつの日かにサックス演奏者になりたいと仰ってたのでその設定もつけました！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年5月6日 12時) (
レス) id: 167dd810cf (このIDを非表示/違反報告)
は(プロフ) - 初見です！めちゃくちゃ読み応えがあってほんとに面白いです！！ストーリーに面白みがあって、でも現実と同じ出身校だったり。。最高です！！今私高1で、1日の終わりに読むのがとても楽しみになってます！まだまだ楽しくなりそうなこのお話を、毎日の楽しみにします！！ (2021年5月6日 6時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｰﾄﾙｽﾞ｡ - 続編おめでとうございます！頑張ってください! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アザラシ | 作成日時：2021年3月4日 20時
