家事 ページ1
･JM
たかが3日。
たかが3日で少しでもAさんを知れた気になっていた。
初めて会ったあの日から、僕らと同じ雰囲気をまとっているだとか、大丈夫な気がするだとか……
自惚れていたのかな。
｢ジミナー、まだ足が痛むの？｣
JM｢……ううん、｣
TH｢早く行こうよー｣
早朝。
僕らは今、Aさんの家に向かっている。
僕はトイレでAさんの苦しむ声から逃げてきた。
助けてあげられなかった、と思って気が気じゃなくて眠れなかった。
だからまだポヤポヤする。
｢眠れなかったの？｣
JM｢はい、｣
TH｢……。｣
｢そっか……じゃあ今日だけ僕と一緒に寝よう。｣
JM｢べ、勉強しないと、｣
｢まだ教材も何も買ってないから。昼に買いに行こうかなって思ってたの。｣
ね？、と笑いかけてくれるAさん。
僕はゆっくりと頷いた。
Aさんは無事だった。
傷ひとつ無くて……いや、脱いだらアザだらけとかもあるかもしれない、けど元気そうだ。
でも、どうしてあの場でジンヒョンって言ったんだろう。
助けを求めてそう言ったのかな。
ジンヒョンでかいし、強そうだからかな。
でも、とにかく無事？そうでよかった。
けどやっぱり昨晩の謎は残る。
TH｢…っすぅぅぅぅ……はぁぁぁぁぁぁ……｣
｢全力で嗅ぎすぎだよ……！｣
家に戻るとテヒョンイが胸いっぱいにAさん家の匂いを嗅いだ。
Aさんの家はAさんの匂いで包まれてる。
だから好き。
｢さーて、ご飯作るか。いっぱい食べて大きくなってね。｣
Aさんが服の腕をまくる。
相変わらず細い。
料理か。
僕らも料理ができるようになったら、Aさんの負担も減らせるかな。
……そうだ！
JM｢テヒョンイ。｣
TH｢なあに。｣
JM｢僕らも手伝おうよ。｣
TH｢……！やる！｣
テヒョンイはドタバタとキッチンに向かっていった。
僕もついて行くようにキッチンに向かう。
｢ん？まだだよ？｣
JM｢僕らも手伝いたいです。｣
TH｢手伝いたいです！｣
そう言うと、Aさんは手に持っていた大根をドン、と置いて体ごとこっちに向けた。
あれ、だめなのかな……
｢感動！｣
へ？
｢いやぁ、ほんとに良い子たちだなぁ……｣
頭をガシガシと撫でられる。
いつもより優しくなかったけど力が籠っていて、これもなんだか好きだった。
｢よし、この際いろいろ覚えてもらおう！｣
Aさんのとびっきりの笑顔が眩しかった。
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名無し74524号(プロフ) - はさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ長いのに読んでくださって感謝です！！テヒョンさんがいつの日かにサックス演奏者になりたいと仰ってたのでその設定もつけました！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年5月6日 12時) (
レス) id: 167dd810cf (このIDを非表示/違反報告)
は(プロフ) - 初見です！めちゃくちゃ読み応えがあってほんとに面白いです！！ストーリーに面白みがあって、でも現実と同じ出身校だったり。。最高です！！今私高1で、1日の終わりに読むのがとても楽しみになってます！まだまだ楽しくなりそうなこのお話を、毎日の楽しみにします！！ (2021年5月6日 6時) (レス) id: 2f07946095 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｰﾄﾙｽﾞ｡ - 続編おめでとうございます！頑張ってください! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アザラシ | 作成日時：2021年3月4日 20時
