すきとは【wrwrd!】 (ページ20)

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内緒話【tn】ページ20

4時限目の終わり。私の学校はカフェテリアがあるから私はいつもそこでお昼を食べる。

「A～、昼食べに行こ～」

「もち～」

いつも通り友達と食べに行こうとすると、友達がなにか思い出したかのようにスマホの画面を見せる。

「あ！ちょっと、これ見よ一緒に」

私に見せてきたのは1つの動画。

「○○の主役は我々だ……？誰これ」

「え、A知らないの？ゲームあんだけやってんのに？！」

別に、ゲームは好きだけど実況動画はそんなに見ないからな……

「しかもあんた、この学校にいるんだよ？メンバーが！！！！絶対知ってると思ってたわ～」

「この学校にいる…？」

どういうこと？名前変えてやってるってこと？

「そう！しかもね、それがね、あのC組の富田林くん」

「へ？」

やっべ変な声出た。だって、いきなり好きな人の名前出されたら変な声出ても当然でしょ！！

「あーA、顔真っ赤！！うわ～わかりやすっ！｣

「うるさいな…でもそれってほんと？」

「ほんとやで」

「へ～、すごいね～……ってあれ？！！！」

なんか明らかに友達じゃない声したよね……
恐る恐る振り返ってみるとそこには富田林くんが。

「よ、元気か？」

「え、あ、うん。元気」

友達はニヤニヤしながら「私席とってくるね」ってどっかいっちゃうし、もー…

「Aはさ」

話しかけられてびっくりして声が上ずってしまう

「な、なに？」

「俺のこの話聞いて嫌いになったりした…？」

「そんなまさか！！」

私は勢いよく首を振って否定する。
そんなわけない。私が好きなのは富田林くんだから、実況してるところも全部全部好きになったんだから。

「なるわけない！！」

すると富田林くんは笑いながら

「それはありがとうな」

私の頭を撫でてきた。

「じゃーの」

富田林くんはそのまま食堂の方へ向かっていってしまった。なんかやられっぱなしはやだ。ゲーマーの何かがうずく。私は走って富田林くんの肩をつつくと彼は不思議そうな顔をしてこちらを向く。私は小学生の内緒話のように口元に手を当てて、囁く。

「実況楽しみにしてるね、トントンくん」

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「トンちゃん？どうしたの？」

「ほんましんどい可愛い無理好き」

「ハハハッwトン氏にこんな時代が来るとはな」