【ツイステ】帝国兵士と荒野の反逆者-2-【幼女戦記】 (ページ4)

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真夜中の訪問者-2- ページ4

ユウside
ﾕｳ「えっと……この子はこの寮の寮長の使い魔で、私は寮長と友達なので多分それで懐かれてるんだと思います」

角を持つ男「ほう、なるほど……」
そう言いながら、彼はユリアちゃんの頭に手を伸ばす。

《あっ、大丈夫かな？ヨハンナがリリア先輩の手を振り払った事があったって言ってたような……》
そんな私の心配をよそに、ユリアちゃんは彼の手を振り払うこともなく大人しく頭を撫でてもらっている。

《すごい……めっちゃ尻尾振ってるし……》

角を持つ男「それにしても、この館は長いこと廃墟だったんだかな。独りで静かに過ごせる僕だけの場所として気に入っていたのだが、お前の他にも人の子が住んでいる様だな」

ﾕｳ「あ、申し遅れました。この寮の監督生のユウです」

角を持つ男「ユウ？珍しい響きの名だ。僕は……いや、やめておこう聞かない方がお前のためだ。知ってしまえば、肌に霜が降りる心地がするだろう。世間知らずに免じて、好きな名前で呼ぶ事を許す。いずれそれが後悔に変わるかもしれないが……」

《この学園、変人が多いな……》

角を持つ男「ふぅ……それにしても、人が住み着いてしまったと言うことは、もうこの廃墟は廃墟ではない。残念だ。また次の夜の散歩用の廃墟を探さなくては。では、僕はこれで。また会おう人狼(ウェアウルフ)の子、今度はお前のご主人にも会いたいものだ」

彼が私達から少し離れた所に立ち私達に微笑みかけた。
その後すぐに黄緑の光が一瞬だけ煌めき、彼の姿が見えなくなってしまった。

ﾕｳ「消えた……？」
ユリア「消えた訳ではございません。瞬間移動の魔法です、大変高度な技術と魔力消費が大きい魔法です。さすがですね……」

ﾕｳ「ユリアちゃん、今の彼の魔法がどんなのかわかるの!?」
ユリア「まあ、ある程度ですが……それよりも、中に入りませんか？風邪を引いてしまいますよ？」

ユリアちゃんの言葉と、彼の不思議な魅力に後ろ髪を引かれる感覚を覚えながらも、私はユリアちゃんと部屋に戻って寝ることにした。