お坊ちゃん育ちとスラム育ちと孤児の軍隊上がり ページ16
ラギー「シシシッ!アンタら、さてはお坊ちゃん育ちッスね?懐ガラガラ、隙ありすぎ、楽勝で盗れちゃったッス」
ブッチ先輩が勝ち誇った様に2人のマジカルペンを見せつけてきた。
グリム「ふな"っ!?アイツ、いつの間に魔法を使って3人のマジカルペン盗んだんだ!?」
『グリム、僕のマジカルペンは無事なんだけど?』
ユリア{掲げてるペンは2本なのに……}
ラギー「嫌ッスねぇ、こんなの魔法を使わなくたって余裕ッスよ。まぁ1人だけお坊ちゃん育ちってわけでもない奴がいるみたいッスけど……」
ニヤニヤと嫌らしい笑顔で私の方を見やるブッチ先輩に満面の笑みで答えを返す。
『そうですかね?孤児で軍人でしたけども上司の教育がよかったもので、お坊ちゃん育ちに近いかも知れないですよ?ブッチ先輩』
ラギー「おぉっと、それは怖いッスねぇ。ってわけで、こんなとこでボコボコにされちゃたまんないんで、退散させてもらうッス!ばいばーい♪」
私の返答に納得したのか、少し身震いをしてみせたあと、踵を返して廊下を颯爽と走り去ってしまった。
グリム「コラー!待つんだゾ〜〜!」
グリムが叫んでも当然ブッチ先輩は止まる気配すら見せない。
リドル「くっ……待て!止まらないと首をはねるぞ!」
《首をはねる?……まずい!》
リドル「〖オフ·ウィズ……〗」
『リドル先輩!
ケイト「ヨハンナちゃんの言う通りだよ!!やっと身体からブロットが抜けたばっかりなんだから、ダメだって!」
ケイト先輩と2人がかりで顔を真っ赤にしながら「うぎぃ」と唸るリドル先輩を抑えていると、廊下の向こうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
エース「やー、お前のフラミンゴ当番用のピンクの服スゴかったわ。ドピンクのヒョウ柄って」
デュース「し、仕方ないだろう。ピンクの服がそれしかなかったんだから……」
エース「つーか、結局変なルールがたくさん残ってるよな。前よりマシだけどさ」
ユウ《エース、よりによってリドル先輩が聞いてるとこで変なルールって言っちゃ……》
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作者名:いもけんぴ星人 | 作成日時:2021年4月12日 20時