【ツイステ】帝国兵士と荒野の反逆者-2-【幼女戦記】 (ページ13)

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思った以上の収穫ページ13

ｼﾞｬﾐﾙ「昨日の夜、俺はカリムに頼まれて調理室で夜食の羊肉の揚げ饅頭を作ってた」

ｶﾘﾑ「ジャミルの作る揚げ饅頭、ほんっとに美味いんだ!今度お前らも食いに来いよ｣
ﾕｳ「話を聞くだけならめっちゃ美味しそう……」
『ユウ、今はそこじゃないからヨダレ拭いて……』

ｼﾞｬﾐﾙ「カリム、話の腰を折るな」
ｶﾘﾑ「あっ、悪い悪い」
話を遮ってしまった事に対して謝罪の意を込めながら会釈し、ユウにハンカチを差し出した。

ｼﾞｬﾐﾙ「具材を細かく刻んでいた時に何故か手元が狂.って手を傷つけてしまった」
溜息を一つ吐いた後、昨夜の出来事を話してくれたバイパー先輩のある言葉に私は引っかかった。
《"何故か"？原因が自分でも分からないってこと？》

ｶﾘﾑ「ジャミルの包丁さばきはウチのコック長も舌を巻くレベルなんだぜ。マジフトの練習で疲れてたのか？」

ユリア{練習で疲れているとわかっていたなら夜食を作らせなければよかったんじゃ……}
ユリアの他の人には聞こえないツッコミに私は思わず苦笑いを浮かべつつ、アジーム先輩とバイパー先輩の話を聞いた。

ｼﾞｬﾐﾙ「いや、俺はその程度で手元を狂.わせたりはしない。だけど、調理中に一瞬、意識が遠くなったような感覚があった」
ﾕｳ「めまい、ですか？」

ｼﾞｬﾐﾙ「殆どの奴らはそう思うだろうが……俺にはあの感覚に少し覚えがある。恐らく、ユニーク魔法の一種だ」
「「「『!!』」」」
ユリア{ユニーク魔法……}

ｶﾘﾑ「そっか、ジャミルのユニーク魔法はふぁっフガフガ！～〜ぷはっ!なんで口塞ぐんだよ」
ｼﾞｬﾐﾙ「今は俺の話はいいから。とにかく、犯人が使ったのは相手の行動を制御できるような魔法だと思う」

《思った以上の収穫だな……》