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「どういうことだ？！」
詳しい説明をしている暇はないと目で訴える。
とにかくこの人は志保じゃない！
私が後方の扉まで下がったのをいい事に、その人は貨物車両に入った。
「本物の志保は一体どこに…？」
そう呟くと、後ろのドアがキィ…っと音を立てて開く。
「ベルモットか…悪いが彼女は僕が、」
彼がそう言うのを聞きながら、煙たい視界の中目を凝らす。
「ちがう…！赤井？！」
赤井の顔を見逃すわけがない。
その顔には火傷の痕はなく、ベルモットの変装でないことはひと目でわかった。
カランッ…
音を立てて投げ込まれたそれを見る。
「手榴弾？！」
降谷君がそう叫ぶのを聞きながら、扉を閉めようとする赤井の袖を掴む。
「まって！！」
ドンッ！！
後ろでさっきの手榴弾が爆発する。
その衝撃で8号車内に転がり込んだ私と赤井。
「離してくれ、白神A…」
耳元でそう呟かれてゾクリと鳥肌が立った。
「っ？！待ちなさいっ！」
組織にいた頃は偽名を使っていたのに、何故赤井は私の本名を知っているの？！
動揺して袖を掴んでいた手の力が緩んだところを逃げられてしまった。
今追ってもどこかの部屋に逃げ込まれるか、前方の車両に集まっている乗客の中に紛れられるだけだろう。
降谷君の無事を確かめるために彼の元へ向かう。
連結部分が破壊され、扉を開けたのと同時に切り離された貨物車両が爆発するのを目の当たりにする。
「大丈夫？！」
「ああ、お前こそ…」
どうやら擦り傷程度で済んだらしい。
お互い大事には至らなかったことに安堵して、苦い表情を浮かべる。
「ごめん、逃げられちゃった。」
赤井を取り逃がしてしまったのは私の失態だ。
でも、死んだとされていた赤井がこの列車に乗り込んでいたという事は、おそらく偽名を使っ
て乗り込んだのだろう。
それなら乗客リストを洗えば手がかりは掴める。
あんな奴さっさと捕まえて、組織に差し出しちゃえばいい。
そうしたら降谷君はバーボンとして組織の中心にくい込むことが出来る。
…こっちとしては全く損は無いのに。
「反省は後でいい。
とにかく今はベルモットに気づかれないように元の部屋に戻れ。
俺も別々に下車する」
「分かった。」
彼と別れた後、ふと一つの仮説が立つ。
…そうだよ、なんで今まで気づかなかったんだ。
そうして私は途中下車することになった駅のホームで、いるはずの彼の姿を探した。
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ES(プロフ) - 夢羽さん» ありがとうございます！そうですね〜私もくっついて欲しいと思ってます！笑これからもよろしくお願いします＾＾ (2017年1月4日 22時) (
レス) id: bfcbb14282 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - おもしろい！！これからもがんばってください！ さいご、赤井とシルビアはくっつけるのですか？私はくっつけてほしいな〜です！ (2017年1月1日 7時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)
ES(プロフ) - 梓乃さん» ありがとうございます！私も明美さん大好きです〜！更新頑張りますね〜(・ω・)ノ (2016年10月12日 22時) (レス) id: 2455b6cc51 (このIDを非表示/違反報告)
ES(プロフ) - 姫百合さん» この話では珍しいシリアス回でした〜笑やっぱり赤井さんの過去には明美さんあってこそだと思うので…赤井さん罪な男ですよね〜笑 (2016年10月12日 22時) (レス) id: 2455b6cc51 (このIDを非表示/違反報告)
梓乃(プロフ) - 赤井さんと明美さん好きなんで、29話を読んでいたら何だか切なくなってしまいました……｡とても面白いです、更新楽しみにしています！ (2016年10月12日 17時) (レス) id: 886219716c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ES | 作成日時：2016年9月12日 19時
