91話 ページ50
貴女｢(……私のプレイは見る人全てを惹きつける不思議な力があると……。それなら私は……その力で彼らを魅了し、みんなを守る盾になれるかもしれない。どうか私に、力を貸してね)｣
鬼道｢(やっとお出ましか)｣
辺見｢今から女が出てきて何になる。痛い思いしても知らないぜ｣
貴女｢黙りなさい｣
辺見｢ﾋﾞｸｯ｣
貴女｢あなたがた帝国の狙いは概ね理解出来ました。ですが、その目的の為にここまでするなんて……恥を知りなさい。こんなのサッカーボールを使った暴行となんら変わりありませんよ｣
帝国陣営に鋭い殺気が放たれ、帝国の選手達は思わず後ずさりする。4年間暴行を受けていたせいで、Aは暴力などを嫌悪している。特に仲間を傷付けられているという事もあって、その怒りは凄まじいものだ
貴女｢よくも私の大事な仲間を弄び、傷付けてくれましたね｣
背筋が凍る程の殺気。何故か微笑んでいるが、先程同様目が笑っていない
貴女｢覚悟は……できていますね？｣
ゴクリと唾を飲む音が聞こえる。何人かからは｢ヒッ｣と小さく悲鳴を上げる声も聞こえた。だがAはそんな男達を無視し、ゴール前にいる円堂の元へと向かう
貴女｢円堂くん、この試合で必ず技を完成させてください。私は取られた分取り返してきますので｣
円堂｢お、おう｣
言いたい事だけ言ってさっさとポジションに戻ったAを見て、ズッ転けそうになる円堂だが、何故か��Aならやってくれる��だろうという気持ちになり、前を見据える
ピィーーーーーッ！
そして後半開始のホイッスルが鳴った
_______________
前半とは違い、開始早々にラフプレーをしかけてくる帝国。わざとなのか、Aを狙わずAと円堂の2人以外が次々に倒れていく。そしてボールは鬼道に渡った
鬼道｢さて……｣
鬼道はニヤリと笑うと、ほぼシュートに等しい威力のボールを撃つ。その狙い、ボールが向かう先にいたのは……
風丸｢江戸川！逃げろ！！」
Aだ
鬼道｢さぁ……見せてもらおうか。お前の実力を……！｣
Aを見据えて言い放つ鬼道。ボールは一寸たりとも曲がる事なく、ただひたすらまっすぐに……A目掛けて向かっている
貴女｢(今の台詞……まるで序盤に出てきそうな悪役が言いそうね)｣
もうボールが眼前にまで迫っているというのに、相変わらずマイペースに、呑気な事を考えているA
少林寺｢江戸川先輩！当たっちゃいます！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
