70話 ページ29
刑事｢目暮警部、Aちゃんのお父さんという方がお見えになりました｣
目暮｢そうか、通してくれ｣
刑事｢しかし……｣
目暮｢どうしたんだね｣
小五郎｢A！｣
目暮｢毛利君！？｣
小五郎｢A、大丈夫か！？｣
貴女｢お父さん、私は平気だから｣
小五郎｢でも、ナイフで刺されたって｣
貴女｢これは自分で……催眠スプレー吹きかけられた時にナイフが見えたから……｣
小五郎｢バーロー！｣
貴女｢ごめんなさい……｣
小五郎｢ったく……無茶しやがって。無事で良かった｣
貴女｢……うん｣
目暮｢ちょっ、ちょっと待ってくれ毛利君｣
小五郎｢なんですか、目暮警部殿｣
萩原｢毛利さんの娘さんって蘭ちゃんだけじゃ｣
小五郎｢あー、こいつはコナンの姉ちゃんだ｣
伊達｢あの坊主の｣
貴女｢……江戸川、Aです｣
佐藤｢確かに、言われてみれば似てるわね｣
小五郎｢……こいつもちょっと訳ありで、コナンもいることだし2人まとめてウチで預かってるんすよ。で、その際にお父さんと呼んでいいかと聞かれたんで｣
松田｢(この人本当、面倒見良いな)｣
Aが毛利家に来てから早数日。コナンは毎日のように事件に遭遇し、少年探偵団諸共捜査一課の刑事と顔見知りになっていたのだが、幸か不幸かAはそっち系の事件とは遭遇する事なく、彼らとは初対面
まあ、未遂事件(誘拐とか人質とか)にはよく遭うが、公安警察官の面々が一般人を装って救出したり、自分でどうにかしたり、としていた為出会う機会がなかったのだ
小五郎｢それで、今回はなんだ？｣
貴女｢誘拐未遂｣
小五郎｢そうか……｣
貴女｢そんな顔しないでよお父さん。こんなのもう慣れっ子だし、だから大丈夫｣
小五郎｢バーロー！何度も言ってるが慣れてんじゃねぇー！いくらお前が極度のトラブル吸引体質で、不幸体質だとしても、慣れちゃいけないんだよ！｣
貴女｢でも……｣
伊達｢慣れるってどういうことですか｣
貴女｢えっと……私、トラブル吸引体質で特に誘拐犯に狙われやすいんです……それに加えてかなりの不幸体質で……自衛はしているんですが、こういうことよく起きるんです｣
松田｢だからあんなに強かったのか。でもまあ、毛利さんの言う通り、慣れていいもんじゃねーよ｣
萩原｢そうだよAちゃん｣
貴女｢……はい｣
佐藤｢ねぇAちゃん、その制服どこの学校の？｣
貴女｢稲妻町にある雷門中学校です｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
