60話 ページ19
木野｢そう言えば、ちゃんと自己紹介してなかったよね。改めて、私は木野秋。これからよろしくね｣
貴女｢こちらこそ、よろしくお願いします｣
木野｢それで、ユニフォームのことなんだけど……｣
貴女｢実は私もそのことでお話があって｣
木野｢え？｣
貴女｢昔火事にあって、身体全体に大火傷を負ったんです。今もその火傷傷は残っていて、正直言って、あまり人に見られたくありません。見ていて気分の良いものではありませんしね……。ですから、学校に許可を貰い制服もこの様な形で登校しています｣
木野｢そうだったのね……うん、ズボンは下にタイツを着用で大丈夫そうだけど……上は無理ね。分かったわ、長袖のユニフォームを注文しておくわね｣
貴女｢ありがとうございます｣
木野｢今日はどうする？｣
貴女｢ご心配には及びません。ユニフォームがくるまでは動きやすい私服で代用します｣
そう言ってAが鞄から取り出したのは運動用の私服で、いかにも動きやすそうだ
木野｢ふふっ、用意周到ね。それじゃあ私、円堂くんにそれとなく伝えてくるね｣
貴女｢助かります｣
その後、木野は円堂に伝えに行き、Aは私服へと着替える。河川敷のグラウンドに向かう道中で木野と合流し、｢よかったら一緒に行かない？｣と言われたAは、断る理由もない為、共に河川敷へ向かう
木野｢江戸川さんはいつからサッカーやってるの？円堂くんが凄いシュートを打つんだって言ってたから気になって｣
貴女｢物心ついた時から、ですかね(最近まで離れてたけど)｣←
木野｢そっかぁ、凄いなぁ｣
貴女｢木野さんは？ずっとサッカーに？｣
木野｢マネージャーはサッカー部ができた時からだけど、サッカーは昔から好きだよ｣
貴女｢(なるほど、この子も設立者ってことね)｣
木野｢……あ、ねぇ、Aちゃんって呼んでいい？｣
貴女｢いいですけど……｣
木野｢ありがとう！私のことも秋って呼んで！｣
貴女｢分かりました。これからよろしくお願いしますね、秋ちゃん♪｣
_______________
in河川敷グラウンド
円堂｢江戸川ー！昨日のあのシュート！また見せてくれよー！｣
貴女｢……ではこうしましょう。私は新入部員、風丸くんは陸上部からの助っ人と聞きました。従って、私たち2人は今の雷門中サッカー部の実力を知りません。そこで、皆さんの実力を知る為にも私と風丸くんVS皆さんで勝負をしましょう｣
円堂｢お！いいなそれ！｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
