57話 ページ16
貴女｢(まったく……扱いずらい身体になってしまったわ……)｣
円堂｢すげぇ……！本当にすげぇよお前！！｣
貴女｢円堂くんだって、すぐに技を習得できますよ｣
円堂｢えっ？｣
貴女｢先程の光、今までで一番しっかり見えました。何か掴めたんじゃないですか？｣
円堂｢そう言えば……さっきのはなんかビビッときて……サンキュー江戸川！俺、なんか掴めたかもしれねぇ！｣
貴女｢ｸｽｯ)お役に立てたようで何よりですよ。それでは、今日はこれで失礼しますね｣
円堂｢おう！色々とありがとな！！｣
貴女｢礼には及びませんよ。私はあくまで当然のことをしたまでです。だって私たち、チームメイトなんですから｣
そう言い残し、Aはその場をあとにした。鉄塔広場を出た後、Aは近くに停めてあった車へと向かう
貴女｢お待たせ｣
景光／零｢｢お帰り｣｣
零｢……で、報告は受けているが、今日は何があった？｣
貴女｢んー？今日はひったくりに遭遇して人質になっただけで済んだよ〜｣
景光｢いや、だけじゃないからね！？｣
貴女｢まあそれはさておき｣
景光｢(だからさておかないで！？)｣←
貴女｢入部したよ、サッカー部｣
零｢という事は、雷門中にかけていいんだな？｣
貴女｢ｺｸｯ)10日後に帝国との練習試合があるんだって｣
景光｢え！帝国学園と！？｣
零｢強豪校が新設されたばかりのサッカー部と練習試合なんてするか？｣
貴女｢帝国の狙いはおそらくこの子｣
どこからかパソコンを取り出し、Aは2人に画面を見せる
零｢彼は？｣
貴女｢豪炎寺修也。今日私と一緒のクラスに転入してきたの。以前までサッカーの名門校、木戸川清修中学にいて、サッカー部に所属。1年生ながら10番を任され、木戸川清修のエースストライカーとしてフットボールフロンティアでの勝利に貢献してきたみたい｣
景光｢どうしてこの子が狙われてるって思うんだ？｣
貴女｢去年のフットボールフロンティアでの決勝戦、彼は試合の直前になって欠場を決め、試合には出なかった。きっと、試合に出場できなくなる程の��何か��があったんだと思う｣
景光｢試合に出場できなくなる程の��何か��……か｣
貴女｢……それがなんなのかは分からないし、帝国とも関係があるかどうかは不明だけど……豪炎寺くんが転入してきたタイミングで雷門と帝国の練習試合が決まるなんて、偶然とは思えない｣
零｢なるほど｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
