49話 ページ8
貴女｢(一番不安なのはお父さん自身なんだから……)｣
暫くして、診察室の扉が開いた
貴女｢お父さん、どうだった……？｣
小五郎｢あーそこまで悪くは無いから心配すんな｣
貴女｢……少しは悪いとこがあったってことだよね？｣
小五郎｢……手術がしにくくなったのと、これから先睡眠薬を使用する際には慎重にならないといけないってだけだ。ま、これ以上酷くはならないんだからそう心配することもねぇだろ｣
零｢毛利先生は楽観視し過ぎです。刑事ほどではないにしろ、探偵という仕事は危険を伴うんですよ！？｣
小五郎｢もし万が一何かあったら……そん時はそん時だ｣
景光｢(人が良すぎなんだよなぁこの人は……)｣
貴女｢……もう、お父さんってば｣
小五郎｢父さんは大丈夫だ。それより、Aは明日から学校だろ？そんな辛気臭い顔してないでとっとと帰るぞ。今日は早く休まねぇとな｣
貴女｢……うん｣
_______________
教師｢君が江戸川さんだね？｣
貴女｢はい｣
翌日、雷門中の職員室を訪れたAは、自身の他人となる教師と、一人の男子生徒と対面していた(まあ、ここまで来るのにひったくりに遭遇し、人質になったのだが、最早こういったトラブルは毎日のルーティンとなっているので、当の本人は気にしていないのである)←正直それが一番の問題だったりするんだけどねBy作者
教師｢彼は豪炎寺修也君。転入生同士仲良くするんだぞ｣
貴女｢江戸川Aです、よろしくお願いします｣
豪炎寺｢……豪炎寺修也、よろしく｣
軽い挨拶を交わした後、2人は教師に連れられ教室へと向かう
教師｢今日は転入生を2人紹介する｣
｢入ってきなさい｣と言われ、2人が教室へ入ると……
?｢ああああああぁぁぁぁぁ！！｣
一人の少年が、豪炎寺を指差して叫ぶ。その少年こそが
貴女｢(あの子が、円堂守……)｣
Aの目的の人物……円堂守
教師｢なんだ、知り合いか？｣
円堂｢いや、その知り合いってわけじゃないんですけど……｣
豪炎寺｢……｣
貴女｢(この反応……。どちらかが一方的に知ってるわけじゃなく……おそらく一度か二度、会ったことがある……ってところかな)｣
教師｢はぁ、いいから座れ｣
円堂｢あ、はい！｣
教師｢今日から我が雷門中に転入となった豪炎寺修也くんに、江戸川Aさんだ｣
豪炎寺｢……豪炎寺修也｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
