間違っちゃいない (ページ4)

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西畑side

梅芸公演が終わって、クリパへと練習は切り替わった。

あの日から俺は、スタッフさんに言われた
“人望の欠落”を意識してまうようになって、

クリパの練習が始まってホンマに欠落してるんやって気付いた。

今日は全体での練習やから、小さい子からお兄さん組までみんな揃ってる。

振り付け師の人から振りを渡されて、
それを自分に入れ込む時間は
ジュニア同士の中でも色んな質問が飛び交う、

特に後輩から先輩へ質問やったり確認やったり、、

そんな時、名前が真っ先に上がんのが

『康二くーん！！
ちょっといいですかぁー？！』

そう、康ちゃんやねん

次が

『真鳥くん！教えて下さい!!!!』

『リチャーこれってこうやんな？』

次々と上がるお兄ちゃん組の名前。

それはダンス以外でも……

横山｢じゃー次コントのほうやろか。

今回は、こういう流れでやりたいねんけど……
まぁ、みんながどんなもんが見たいし、、

10分ぐらい時間あげるから何か考えてみ｣

そう言われた瞬間

『丈くん！丈くん！
俺1個思いついたんですけど、見てもらっていいですか？！』

『龍太くん、こーゆーのどう思います？』

『康二くん！
俺のも見てもらっていいですか!!!!』

笑い方面なら笑い方面で
やっぱり頼られる人はおる訳で。

それに頼られるのは後輩からだけとちゃう

大倉｢大橋ーちょっとええか？｣

show timeの方を担当してくださってる大倉くんから
数名のジュニアに声がかかる、

はっすんはクリパのオープニングアクトを務めることになったし、

バンド組もよく集められて大倉くんと話し合ってる

横山｢向井ー
ちょっと来てー、、、
このさ、向井の方のサンタのチームやねんけど……｣

結局のところ、声がかかるジュニアはそれだけ期待されてるって言うことなんやろな。

オレは？って、、、いうと

どっからも声はかからへん
そりゃ立ち位置こそセンターを任してもらえてるけど、、、

結局それだけ。

頼ってもらえる存在じゃないんやって自覚してもうたら、こっちからも頼りにくなって……

1人で振り入れに没頭してしまってた、
ダンスが得意な訳とちゃうからいい練習になるって言うたらそうやねんけど。

頭の片隅にはずっと、

“なんで西畑がセンターなん？”

っていう疑問がグルグルしてた。
やから、結局ダンスもうまなってへんし。
あぁ、もうこれ悪循環やん……