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ヤキモチと自信 💛💜 ページ14

iwside

fk「はぁ…面白かったぁ」
iw「…そ、」



仕事終わりのいつも通りの自宅。

いつもと違うのは、俺が主演をさせてもらった映画をメンバーと一足はやく見てきたこと。

ふっかがヤキモチ妬いてくれたり……
なんて思ってたけど実際は映画を大絶賛。いや、嬉しいけどね?
嫉妬の色なんて全く見えない。

「キュンキュンした」とか、「もっかい見たい」とか、心の底から思ってるみたい。

嬉しいけど、やっぱりちょっとはモヤモヤしてほしい…

だって!俺だったら絶対なるし!

俺ばっかみたいでなんか癪。



fk「ふふっ」
iw「…なに」
fk「んや、照は分かりやすいなぁって思って」



なんて、冷蔵庫からボトルコーヒーと牛乳を用意しながら笑うふっか。

俺が分かりやすいんじゃなくて、ふっかが分かりずらいんでしょ

聞こえないように心の中で文句を言っておく



fk「んで?本日は何がお気に召しませんでした?」
iw「……ちょっとくらい妬いてほしかった」
fk「あ、映画か、」



グラスを2つ取り出して氷を。
片方はそのままで、もう1つは牛乳をたっぷり。

「妬くねぇ…」なんてコソッと言いながら、2つのグラスを俺がいるソファの近くにあるテーブルへ隣同士に並べる。
そのままふっかも俺の隣に座り、コーヒーに口をつける。



fk「照は照だもん。純粋に嬉しかったし、面白かったよ?」
iw「そうじゃなくて……」
fk「えー違うかぁ」



グラスの氷がカラカラと鳴って、それがふっかの余裕さを明確に表してるみたいでちょっと悔しくなった。

恋愛映画なわけで、それらしいシーンなんてたくさんあった。
俺だったらふっかのそんなとこ見れないし、見たくない。

なのにふっかは違うの?やっぱり俺だけなの?



fk「あのねぇ、岩本さん。」
iw「…なに」



何かを諦めたような声を出しながらグラスをテーブルに置いて、俺の方へ体を向ける。

俺も視線だけをチラリとズラしてふっかの姿をとらえる。

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作者名:Tsukuri | 作成日時:2022年5月12日 20時

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