温度差考えて。 ページ14
*
結局、パニックからその後。
こんのすけに御二人とも落ち着いて下され!! と間に入られたところでお互い落ち着いた。
よく考えれば切腹とかする必要なかったね。
「いやあ、ほんと手伝わせちゃってごめんね長谷部......三日月はさっき送り出したばっかりだから頼れる刀が居なくて......」
「いえ、構いませんよ。主に頼って頂けるのであれば本望です」
書類に筆を走らせていた手を止め、キラキラエフェクトでも舞うんじゃないかって程の素晴らしい笑顔で答えてくれた長谷部。
相変わらずぶれないなお前。頼ってもらえたのが嬉しいのかさりげなく桜がふわふわしてる辺りが特に。へしかわへしかわ。(長谷部廃)
そんな事を考えつつも黙々と作業を進めていく。
書いたら判子を押して書いたら判子を押して......の単純作業なだけに骨が折れる。意外とこういう物程疲れが溜まるのだ。
「お、わったぁ......」
やっとの思いで最後の一枚を書き上げたところで畳に寝転んだ。背骨と首が痛くて死にそう。
「お疲れ様です、主。
茶を淹れて来ましたので宜しければ」
「え、いつの間に」
「つい先程。俺の方が少し早めに終わったので休憩も兼ねて淹れてきました。茶菓子もありますよ」
そう言って微笑みながら私の前になかなか豪華な休憩セット(?)を置く長谷部。相変わらず出来すぎてて寧ろ怖い。改めて長谷部の凄さに感心しつつ、首を回していればふと時計が目に入った。
「ねえ、第一部隊ってまだ戻ってないよね?」
「はい、普段ならもう少し早いはずですがまだ戻っていませんね」
「......何か、あったのかな」
「俺には何とも言えませんが、きっと大丈夫ですよ。あそこには三日月も居ますし......主を悲しませるような事はしない筈ですから」
そう言って私を安心させるように笑ってくれる長谷部。そうだよね、と返事を返したもののやはり心配でちらちらと門の方を見てしまう。
大丈夫、だってお守りも渡した。万が一、なんてあってほしくはないけどきっと大丈夫だ。
そう自分に言い聞かせてお茶を啜る。美味しいのに、何故か何時もより味気ない気がした。
暫くぼうっとしていたが近づいてくるやけに騒がしい足音ではっと我に返る。やがて襖を開けて入って来たのは堀川。
「主さん!!」
その後に続く彼の言葉は、聞きたくなかった言葉だった。だけどさっき私が、心の底でそうかもしれないと思っていた言葉。
「検非違使と遭遇して......っ、皆中傷か重傷なんだ!!」
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Mya(プロフ) - 舞美さん» ひん...嬉しいです泣きます...゚(゚´ω`゚)゚ わかりみが深いです…私の執筆の原動力もそれです...( ) もう構想自体は練ってあるので恐らく近いうちにまたみかさにで一本出すと思います〜! 良ければそちらの方もよろしくお願いします( ´ω` )! (2018年4月4日 20時) (レス) id: 925a7c7544 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - 三日月シリーズ好きです(`・ω・)推しが尊い…*文才からなにまで作者様凄いです。これからも頑張って下さい! (2018年4月4日 10時) (レス) id: 255c96dc1d (このIDを非表示/違反報告)
Mya(プロフ) - レナートさん» コメント&お疲れ様ありがとうございます〜! わああお仲間さんですね…もう受験終わって開放感凄いです……あああ是非!! 是非お願いします!! 大歓迎です!!(必死) 私のボードまで来ていただいても良いでしょうか…お手数おかけしてすみません…(´・ω・`)!! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 9ec455dfc4 (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - 完結おめでとうございます!!お疲れ様でした!!作者様は受験生でいらしたんですね!私もです(( っと、どうでもいいことは置いといて…私と友達になってくれませんか…!? (2018年2月25日 14時) (レス) id: 16d406527b (このIDを非表示/違反報告)
Mya(プロフ) - hanaさん» コメントありがとうございます! わあい、今回は可愛い系三日月を目指していたのでそう思って頂ければ嬉しいです〜! これからもどうぞ宜しくお願いします\( ・ω・ )/! (2018年2月11日 18時) (レス) id: 9ec455dfc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mya | 作成日時:2017年8月29日 18時