ゆうくんの妹ちゃん【遊木真】 (ページ4)

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#3「コンタクト」ページ4

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「そういえばAは眼鏡かけてないよな」

「え？」

「ほら、真はメガネかけてるじゃん」

「ああ、あたし遠視でコンタクトだからね」

「……遠視？」

「近いものは見えづらいけど遠いものは見えるってやつ」

「老眼じゃん」

「うるせえよ」

完璧老眼だよとあたしにツッコミを入れるスバル。

老眼ではありません！…多分。

「じゃあウッキ～は近視？」

「うん、僕は近視」

「ゲームのやりすぎだよ」

「うるさいし」

ムキになる真。

二人きりの時はゆ～くんって呼んでるけどみんなの前でそれはやめてって言われてるから素直に真って呼んでる。

可愛くない？ゆ～くん。いいと思ったんだけど。

「お母さんもメガネ？」

「そうだよー」

「じゃあ遺伝かもな」

「いやだから真のはゲームのやり過ぎだって！」

「違うよ！」

「寝る前に暗いとこでゲームでもしてんじゃないの？」

「うっ…」

スバルの発言にそれはそうだけど…と口ごもる真。

ほらやっぱゲームだ！

……実を言えばあたしが遠視になった理由も寝る前に暗いとこでゲームしてたっていうのが原因なんだけれど。

「でもAが眼鏡かけたら真そっくりになるから逆にコンタクトでよかったかもなー」

「確かにウッキ～とAほんと似てるしね！」

「うーん、似てるって褒められるのは素直に嬉しいな。ね、ゆ～く………あ、」

「ゆ～くん…？」

「A、その呼び方二人きりの時だけって…！」

「わーん言葉のアヤだよー！」

＊
＊
＊

帰り道。

とりあえず人前で呼んでしまったことを謝った。

「ご、ごめんね、ゆ～くん…」

「いや、いいけど…ちょっと恥ずかしかった」

「あたしも…」

「そういえばなんで僕のことゆ～くんって呼ぶの？」

こてんと首をかしげる彼。

彼なりの優しさなのかなんなのか、車道側を歩いてくれていた。

あとでこの事を嵐ちゃんに聞けばこれは男として当然だという。

「んー…泉さんの影響じゃない？」

「……」

「そんな嫌な顔しなくてもいいじゃん…」

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