08夜 ページ8
.
「この紙袋の中には楽しい所へ行ける切符みたいなものが入ってるんだじょ！」
「Aの為に買ってきたから、コレ、Aにあげるじょ！！」
「…でも、何が起こっても責任取らないからね」
.
.
こんな状況で、私はこの紙袋をもらった時のことをこの低レベルな頭で思い出していた。
「ささっ、何もらったのかなぁ？Aちゃん」
糞ニートおそ松が、いや糞ニート松野達が私に一歩一歩近づいてくる。
なんという悪夢。なんという悲劇。
この長い夜はもう終わるだろう。
私は苦笑して兄さん達に言った。
『お兄ちゃん。今までありがとう。
大好きなお兄ちゃん達に出会えて、私は嬉しかったよ！』
「お、おい、何言ってんだよ急に…」
「そうだよA！そんな…お別れみたいな…」
いつもとは違う私に兄さん達は驚きを隠せない。
多分気持ち悪いとか思ってるな、コラ。
『ホント…大好きだよ…お兄ちゃん！』
そう言うと、何に感動したのか兄さん達は涙目になって私を見つめてくる。
うわっ、うわっ。
「俺も…俺もだぜsistar！」
「俺も俺もー！！さっきの事は許すよ！！」
「えっ…？何この小動物…。涙目でお兄ちゃんと言い少し怯えているように体を震わせ自然に上目遣いで…なんという快感！今すぐ襲いたい」
なんだ、どうした。
お前の頭どうした。
「「「「「「俺も、大好きだよ！」」」」」」
兄さん達が私に向かって走ってくる。
よし、今だと思い私は抱えていた紙袋を思いっきり地面に叩きつけ、兄達の間をすり抜けて全力で走った。
『はっ、バーカ。演技にだまされやがって…
もうそろそろだね…』
私が後ろを見ると、私のいたところはもう爆発していた。
爆発音が煩い。
…そう、あの紙袋の中身は爆弾だったのだ。
兄さん達は爆発に巻き込まれ…もうこの世にいないだろう。
『…兄さん、今までありがとうね。
でも3日前、私の貯金盗んでパチンコ行ったことは…絶対に許さないから』
私は『はっ』と鼻で笑うと、
そのまま松野家までゆっくりと歩いて帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1700人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クーoo - 面白い！！はまりました＾ω＾占いツクールで「爆わら松さんCONTEST」やってます。ぜひ投稿してください！！よろしくお願いします！！ (2016年8月31日 19時) (
レス) id: ebef6091ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - あのパスワードってなんですか？教えてください (2016年8月11日 23時) (レス) id: 928797afc2 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - 続編のパスワード教えて!! (2016年8月11日 23時) (レス) id: 8bfc66488c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続編のパスワード教えてください (2016年8月11日 17時) (携帯から) (レス) id: f35e024f80 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いっ…一体何をされたんだ夢主は…((ガクブル (2016年5月15日 11時) (レス) id: fe13ba260c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかど
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年1月3日 23時
