07夜 ページ7
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ブルンッとエンジン音が聞こえる。
私の頭ではもう轢かれた後の死んだ自分の姿を想像していた。
ヤバイ…ヤバイ、
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバーイヤバーイヤバヤバーイヤバイヤバイヤバイトッティヤバーイヤバーイヤバーイやばい。
え、ちょ、実の兄に轢かれて死ぬとかどんな屈辱だよドチクショー。
ありえないって…この紙袋貰っただ・け・で??おかしい、笑えないよ?笑えないよ??
そう思っている間に時間は過ぎていく。
『……あ、え、あ』
ゴクンと唾を飲んで、私は覚悟を決めた。
一か八か、やろうじゃないか。
シュン__
サッ___
なんたって私は…
『…神ですからぁ〜〜』
車の下から抜け出し、兄達に気づかれぬよう音を出さずにその場から立ち去った。
その時の私の顔は満面の笑みだった。
そしてすぐにその笑みは崩れる。
『……なぬっ!?』
『お前ら……確か…車の中にいたはず…
兄さん達…なんで…』
どこを向いても、兄さん達。
私は注意不足だった。冷静さを失っていたんだ。
紙袋を大切に抱きしめ、
今この状況から抜け出すための最善策をこの普段使っていない頭をフル回転させ考える。
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「やぁ、おチビちゃん」
「もう少し周りを注意していれば良かったな…sister」
「Aが車の下に逃げ込む姿を…僕達は最初っから見ていたんだよねー、ははっ」
「ヒヒッ……これで逃げられないよ?ほらほらぁ〜、さっきみたいに俺達を騙せば?」
「拳銃持ってたなんてビックリしたよー。でもさ、よくお兄ちゃんに拳銃向けたよねー」
「さっさとその紙袋渡して…僕らにお仕置き♪されようよ」
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松野A、♀、19歳。
夢は社会不適合者で、望む死に方はアニメグッズに囲まれて眠るように、です。
今私は、黒い笑みをした兄六人に逃げられないように囲まれていマス。
『……てへペろ★』
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クーoo - 面白い!!はまりました^ω^占いツクールで「爆わら松さんCONTEST」やってます。ぜひ投稿してください!!よろしくお願いします!! (2016年8月31日 19時) (レス) id: ebef6091ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - あのパスワードってなんですか?教えてください (2016年8月11日 23時) (レス) id: 928797afc2 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - 続編のパスワード教えて!! (2016年8月11日 23時) (レス) id: 8bfc66488c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続編のパスワード教えてください (2016年8月11日 17時) (携帯から) (レス) id: f35e024f80 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いっ…一体何をされたんだ夢主は…((ガクブル (2016年5月15日 11時) (レス) id: fe13ba260c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかど | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月3日 23時