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「Aッ ！！ 遅くなっちまってすまねェ ！！ まだ日は変わってないか ！？」
『......あ、えっと、あと 二分、』
「危ねェ......ギリギリセーフだな ！！ と、言いたい所だが 悪いA。遅くなっちまって」
申し訳ないと眉を下げて謝る勝俊くんと、渡された沢山の薔薇が詰まっている花束を交互に見やる。
花束は十数本どころではなく、ざっと四十は過ぎていた。どうしてこんなに多いのか、そもそもこの量を何処で買ったのか、色々疑問に思うも驚きで言葉が出ない。充満する花の香りに酔いそうになっていれば 勝俊くんから集中される視線に気付く。
「A、早速だが目を閉じてくれ」
『え ？ ......良いけれど』
帰ってきてから早々、何を急に言うのか。
けれど 切羽詰まっていた勝俊くんの有無を言わない気迫に逡巡しつつも言う通りに瞼を閉じる。
すると 耳を澄ませば聞こえてくる 金属が重なり合う音が 自分の直ぐ近くで鳴っていた。勝俊くんは一体何をしているのだろう。変な事でもされなければいいのだけれど。
気になって少しだけ瞼を開けようとすれば運良く「A」と名前を呼ばれ大袈裟に肩が跳ねた。
「記念日、おめでとう｣
照れ臭そうに 後頭部に手を当て 片方の手で鼻の下を擦る勝俊くん。何やら重みを感じる私の首に視線を落とせば ......彼との高校時代を連想させる 懐かしい瑠璃色の宝石が埋め込まれた 銀色のネックレスが掛けられていた。
『これ、私に ？』
「当たり前だろ ！ 折角のAとの記念日だからな、ちゃんとした物をお前に送りたかったんだよ」
「因みにそれ、ら、ら らぴすらずり ？ っていう石らしいぜ」
神秘的に輝くラピスラズリのネックレス。その美しさに魅了されていれば「やっぱり俺の想像した通りだ。Aに良く似合う」と勝俊くんが撫でるような優しい眼差しを私に向け、ふわり、と緩やかに微笑んだ。
「いつまでも愛してる、A」
胸が温まっていく。どうして彼はいつも私を驚かせ、そしてこんなに幸せを感じさせてくれるのだろう。言葉では現せない嬉しさによって浮かぶ涙が頬を伝う。薔薇の花束を強く抱えて私も唇を開く。
『私も、愛してる。勝俊くんをいつまでも』
『記念日、おめでとう』
勝俊くんの胸に飛び込んで 勝俊くんの唇に自分の唇を重ねたその時、丁度 日が変わった事を知らせる時計のメロディーが流れた。
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みかど(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» 遅くなってすみません ...(´；；｀)少し首を傾げる部分があるご都合展開になってしまいましたが、良ければ書けたので 読んでもらえると嬉しいです (´∀`) ありがとうございました！！ (2019年1月27日 1時) (
レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - みかどさん» 返信ありがとうございます！分かりました！見てみます！ (2019年1月23日 2時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
みかど(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» コメント、ありがとうございます ！！ わっわ ！！ 凄く嬉しいです ！！ 本当にありがとうございました ッ！！ m(_ _)m 少し前に書いたものですので 、あやふやですが ... もしも書けましたら 私が作った【小咄】に載せますので お気軽にお待ちくださいませ ... ！ (2019年1月22日 20時) (レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 忘れたくなかった の続きって書けますか！？書けたら是非お願いします！お気に入り登録、評価失礼しゃす！ (2019年1月22日 19時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
みかど(プロフ) - 美里さん» 励みになる言葉を有難うございます ヽ(*^^*)ノ 頑張りますっ (｀・ω・´)ゝ (2019年1月17日 23時) (レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカド
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作成日時：2018年12月22日 20時
