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『も、もう やめて今井さん ！！ その人死んじゃうよ ！！』
一体何分経ったか、短い時間だったのにとても長く感じた。今井さんは私に見向きもせず夢中に先程の一撃で気絶していた男の人の顔を何度も何度も胸倉を掴んで殴り続けている。あの今井さんが、既に気絶している無抵抗な相手を殴っているなんて。
驚きで動けないでいた筈の私は、振り翳される今井さんの腕が微かに震えていたのを目にすると瞬時に腕を掴んだ。
その拳は鮮血で塗りつぶされている。
「......」
今井さんは腕を掴む私を振り払おうとはせずに、ただ静かに動きを止めた。それでも今井さんは私に顔を向けてくれない。
段々と私の知っている今井さんとはかけ離れている今井への恐怖が生まれていく。彼が怖い、なんて 助けてもらったのにそれは無いだろうと思うも 震える体を止められなかった。
いつものようにあの優しい、へにゃっと笑う顔を向けてくれる今井さんを私はずっと待っている。そうしたら私は 今すぐに今井さんの胸に向かって 怖かったと弱音を吐くことが出来るのに。
そんな私の願いとは裏腹に、漸く私に視線を合わせてくれた今井さんの顔は 無表情だった。
『今井さん、あの......』
「Aさん。酷いことをされたんですよね｣
『へ ？ 今井さ』
「女性なのに、一生傷になることをこのクソ野郎にされたんですよね」
『ちょっ ！ 話を、｣
「なら、どうして止めるんだッ ！！！！！」
私の話を聞かずに一方的に怒涛の勢いで言葉を吐き出す今井さんにたじろぐ。
初めて今井さんに、怒鳴られてしまった。
そんな哀しみに満ちている瞳で私を映すなんて...たまに喧嘩をする時はあるけれど その比じゃない。今の今井さんに何を言っても、私の話に耳も貸してくれない。怒りと言う感情が今井さんを支配しているんだ。
そして、そうさせているのは私が原因で。
『ご、ごめんなさい 今井さん。夜道を歩いた私が悪いから、だからもうその人を放してほしい、』
「...Aさん」
精一杯今井さんの腕を掴みながら懇願すると すっと今井さんの瞳から光が消えた気がしたのは、気の所為であってほしい。
そして今井さんは無表情のまま私の言う通りに男の人から手を放し立ち上がると、まだ今井さんの腕を掴んでいる私の手首を掴み 路地裏から私を引っ張るように連れて出て行く。
優しさはそこにはなかった。
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みかど(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» 遅くなってすみません ...(´；；｀)少し首を傾げる部分があるご都合展開になってしまいましたが、良ければ書けたので 読んでもらえると嬉しいです (´∀`) ありがとうございました！！ (2019年1月27日 1時) (
レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - みかどさん» 返信ありがとうございます！分かりました！見てみます！ (2019年1月23日 2時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
みかど(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» コメント、ありがとうございます ！！ わっわ ！！ 凄く嬉しいです ！！ 本当にありがとうございました ッ！！ m(_ _)m 少し前に書いたものですので 、あやふやですが ... もしも書けましたら 私が作った【小咄】に載せますので お気軽にお待ちくださいませ ... ！ (2019年1月22日 20時) (レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 忘れたくなかった の続きって書けますか！？書けたら是非お願いします！お気に入り登録、評価失礼しゃす！ (2019年1月22日 19時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
みかど(プロフ) - 美里さん» 励みになる言葉を有難うございます ヽ(*^^*)ノ 頑張りますっ (｀・ω・´)ゝ (2019年1月17日 23時) (レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカド
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作成日時：2018年12月22日 20時
