【実話】恋はひまわりと死んで消えない (ページ2)

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プロローグ: ページ2

からまわる空に、何かが確かに響いた。

…。…。…。…。…。…。…。
私は、何不自由なく生まれた。

小さい時は楽しく過ごしていた記憶がある。

自慢じゃないけど、幼稚園はお受験をして、待遇の良い幼稚園に行って、そこで『最優秀園生』としてただ、笑って遊んでいた。

どんな先生も私を見れば
｢こんな子、初めてです。何も怖がらないんですよ。｣
と、笑って言っていたそう。

『何も』の『何』とは分からないが、本当に何も怖がらなかったらしい。

『未来が期待される子』として、周りの人の言う事をしっかり聞いて、真面目に成長していった。

でも、ちょっと嫌な事があった。

たまにくる、兄の友達。

私に、ベランダから遠くのベランダに渡らせるという危ない事をさせたり、私の人形を燃やしたり、食べたゴミを捨てたり、母は知らないが、悪い子だ。

しかも、その全てを私に擦り付ける。

今となっては、腹が立つ。

でも、小さくて、言うことを聞く私は、意思を持たず、こんな事は思ってなかった。

只、母に彼のせいで怒られている時、｢私は悪くない｣と、言う事はあった。

そこから、あと1年で小学校へ入学という時、

父の転勤が決まった。