『好き』を辞める時 (ページ15)

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『強がり』を辞める時③ ページ15

とにも、かくにも、一緒に帰ることになった訳です！

リン…そういえば、バレンタインの時、私もいたんだよー!

ミハヤえ?そうなの?気づかなかった。

ハクは横で頷く。相槌を打っているのだ。

リン建物の後ろに隠れてたんだ!まあ…

あれが、本命というべきだろうか？と、言おうとした時。

ミハヤ本命の訳ないよね…

まるで息を吐くように、また、例えるなら機械で読み上げたように…淡々と流れたその言葉。

期待からなのか、『ただ』言ってみただけなのか、
空気と成り得たその言葉は、風に流されてしまい、私は、ミハヤの表情が読めなかった。

一体？？？

リン……………本命じゃ無いと思う?そっかー…Aをよろしくね～♪

相手の心を探るため、言葉を振りかざす。
あえて、『そんな風に』思わせる。

危ないけど仕方ない。Aの為だ。

そして、思惑通り察したのか…

ミハヤえ?でも、あれ本命じゃないっしょ!
と、冗談げに笑った。

鈍感くんは、どうやら、恋愛には興味が無いようだ。いや、ウブすぎるだけか…

リンどっちにしたって…期待なんてするものじゃない。恋なんて勇気が無いやつはする必要が無いんだ…。はっ。

少し間を置いてハクが、口を開いた。

ハクそういえば、もう一週間過ぎたけど…ユウカとは…

2人は、何か話していたようだったけど、覚えていない。きっとイライラしていたんだ。

そして、1人でマンションの階段を登っていく時、ふと、私は、思った。

リンまあ、Aが居なくて確かにつまらなかった…。さ、寂しくなんてないけどさ!…。うーん…。
やっぱり、強がりはやめられず、
熱でへばっているAに、鶴でも折ってやるかなと思う私であった。

☆彡.。☆彡.。
『強がり』を辞める時。終わり！
リンは、恋愛に悲観的です。
過去に何か、あったみたいです？