モブキャラの私【黒】

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帰り道

明らかに怒ってる翔太

『翔太？どうしたの？』

渡「俺、あいつ無理」

『目黒くんのこと？』

渡「うん」

『何があったの』

渡「言えねぇけど、マジ嫌い」

『何それ笑』

渡「笑うなよ！俺にとっては重用なこと！」

『ごめんね笑』

渡「はぁ、別に良いけど」

渡「今日の昼休みも急に拗ねて悪かった」

『大丈夫だよ笑』

渡「あの後、目黒になんかされた？」

『えっ、あぁ..』


目黒くんにされた事を思い出し、一気に顔が熱くなる


渡「顔赤くね？」

『いや、気にしないで！大丈夫だから！』

渡「マジ？熱あんじゃね」


そう言って、私のおでこと翔太のおでこがくっつく

久しぶりに近くで見た翔太の顔は、昔よりも男らしくなっていた


『ちょっ、何すんの！』

渡「ちっちゃい時よくやったろ！」

『今高校生だよ！』

渡「いいだろ別に！」

『ダメじゃないけど..』

『男の子の耐性ないんだからやめてよね！』

渡「照れてんだ」

『違う！』

渡「へ〜笑」

『翔太のバカ！』

渡「冗談だよ、ごめんって笑」


翔太と言い合いしてる内に家に着いた

『じゃあ、私はここで』

渡「おう、また明日な」

『うん、いつもありがと笑』


私の家から翔太の家まで少し距離があるのに、いつも家まで来てくれる翔太はなんだかんだ優しい


渡「気にすんな笑 じゃあな」

『またね』

翔太に背を向け、家に入る


渡「...やっべぇ、あいつの顔近くで見ちゃった..」

渡「....可愛すぎんだろ」

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