言いたかったこと ページ3
｢おかえりぃいいいいっっ！！！！｣
全力の叫び声や満面の笑顔と共にリッちゃんへ突進すると、身体の小さい彼女は多少よろけながらも私を受け止めてくれた。
｢た、た、ただいま、です…！｣
｢チエはんおかえりぃいいい！！！｣
｢やっと帰ってこれたよ…
道中本当に捕まるかと思った……｣
｢ユッキーは相変わらず心配症だなぁ可愛い｣
｢A〜、ワタシがいなくて寂しかったかー？｣
｢ちょー寂しかったぁああ…おがえりぃいいい｣
｢ちょ、ちょっとお姉ちゃん？えっと…
そ、その人がAさん？｣
｢大正解！
私こそがみんな大好きスーパーアイドル、鈴川Aちゃんなのです！！
よろしくねイトちゃんめっちゃ可愛いね｣
やっと出会えた黒崎イトカちゃんに若干ナンパしつつ皆を迎えると、子供たちをあやしていたタクヤきゅん(笑)がため息をつきながら出迎えてくれた。
｢おかえり、チエ、ユキナリ、リツ…と｣
｢黒崎イトカ、お姉ちゃん…神木リツの妹です｣
｢あぁ、俺は土屋タクヤ。よろしくな｣
｢え、イトちゃんとタクヤきゅん(笑)って原作じゃ絶対に交わることのなかったペアじゃん…至福……｣
｢オイそこ。きゅんはやめろって言ったろ｣
｢ｱﾀｼ ﾅﾆﾓ ｷｺｴﾅ-ｲ｣
｢ぷっ…はは！相変わらずだなAは！｣
｢ふふ…賑やかで、楽しいですね｣
レアすぎるペアの会話を聞いて独り言を零すと、彼にはバッチリ聞こえていたようで注意されるがふざけて受け流す。
とりあえずリッちゃんの笑顔とそれに対して微笑んでるイトちゃんと嬉しそうに笑ってるチエはん見れたからいいや。うん。幸せ。
とりあえず荷物整理を終え、ソファで一息ついているチエはんの隣に座る。
｢チーエはんっ！｣
｢あっ…Aさん｣
｢えーっと………“彼”には、会えた？｣
それとなくチグサさんのことを聞く。
しばらく狼ゲームに参加させられていたから、きっと彼女と兄とは久々の再会だろう。
てか、ここまで原作とは運命が変わってるんだからワンチャン起きてたりとかは…
｢……会え、ました。
やっぱりまだ目覚めていませんでしたけど…｣
｢………そっか。｣
とりあえずポンポンとチエはんの肩を叩いて、何か言葉をかけようと口を動かす。
｢あ…でもさ、ほら──｣
｢慰めの言葉は、いりません｣
｢へ？｣
｢私…お兄ちゃんに言いたかったこと、
ちゃんと言えましたから。｣
そう言う彼女は、最高に優しい笑顔を浮かべていた。
続く
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もけけ - とても面白いです。なかなか狼ゲームの小説がないなかでも、この話はすごくドンピシャでした！いつまでも待ちます。これからも頑張ってください！ (2020年12月21日 21時) (
レス) id: 966c5ffbde (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです！作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね！私と同じように学校に通っている人がここまで素晴らしい作品を作れるとは…！私も更新頑張ります。受験頑張ってくださいね！ (2020年11月14日 7時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
なみだが(プロフ) - 天音 みほさん» 返信来たｧｧｧｧ！私最近ログイン出来なくて久々に出来たんだけど、そしたら天音みほさんの小説が更新されてるではないかｧｧと思ってきた！よ！どういたしましてェェエエ工 (2020年9月13日 22時) (レス) id: ca263329fa (このIDを非表示/違反報告)
天音 みほ(プロフ) - なみだがさん» 久しぶりぃいいいいいいいいいいいいい見に来てくれてあざァァァァァァァァ(号泣) (2020年9月13日 20時) (レス) id: e7164eec7a (このIDを非表示/違反報告)
天音 みほ(プロフ) - 麗紅花さん» 有難う御座います…(号泣記者会見) もうかなりの期間更新出来ていないのに………頑張って出来る時にちょくちょく書いています、なんとか頑張ってみます！ (2020年9月13日 20時) (レス) id: e7164eec7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 みほ | 作成日時：2020年4月29日 12時
