小宮チエは変わる ページ41
アナザーストーリー
｢君の狼ゲーム｣
小宮チエ目線でプレイEP.1
(お、狼のカード……。)
私は、今、1番引きたくないカードを引いてしまった。
引いたカードに描かれている絵は、何度まばたきをしても変わることはなく、痛いくらいの現実を私に突きつける。
私は、
(私が、狼…。
誰かを殺さないと、生き残れない……。
私が殺せるとしたら、それは誰？)
力の弱い私だから、男性は殺せない。
今、生き残ってる女性と言えば…。
(…リツちゃんと、ミホさん………。)
リツちゃん。
彼女は活発で、自分の考えをハッキリ持っていて、素敵な女性…。
一見口が悪いけど、私にもよく話しかけてくれる優しい人…。
リツちゃんは、私がまじないをしている時、話しかけてくれたことがあった。
リツちゃんは、私のやっていることをバカにしないで、面白い、と言ってくれた。
そして、他人がバカにするなんておかしいって反論してくれた。
リツちゃんの言葉が嬉しくて、その時の私は、思わず泣いてしまったけど…
どうしてもリツちゃんとお兄ちゃんの影が重なってしまうから、泣いてしまうのも無理はなかった。
正直…
優しい言葉をかけてくれた彼女は、殺したくない。
そうなると、残るのはミホさんだけだ。
ミホさん…。
彼女は、大人の雰囲気が漂うけど、少しお茶目。
彼女もまた、素敵な女性だった。
私は、ミホさんとも話をしたことがあった…。
☆
｢すごい声が聞こえてきたけど…どうしたの？｣
｢ああ、ミホ！お前も見に来たのか！｣
｢はあああ〜！！｣
その時もまた、私は現実逃避のためにまじないをしていた。
｢あら、チエちゃん…♪
なんだか、元気そうでなによりだわ♪｣
｢えっ？み、ミホさんも、私のことバカにしないんですか…？｣
｢当たり前じゃない♪
あなたが好きでやっている事でしょう？
そこに誰かが介入して悪く言うだなんて、それこそ酷いことよ。｣
｢あ、ありがとうございます…｣
｢そうだ、チエちゃん、リツちゃん。
お腹空いて無いかしら？
良かったら、私の手料理食べてみる？｣
｢おー！何それ、面白そーじゃん！
食う食う〜♪｣
｢わ、私も、良いんですか…？｣
｢もちろん♪｣
☆
ダメだ…。
殺したくない。
｢あの人たちには、生きてほしい…｣
そうよ、殺したくないの。
あの人たちが死ぬくらいなら…
私が犠牲になった方が良い。
私は、声を出さずに泣いた。
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天音 みほ(プロフ) - 霧雪@誤字王女さん» コメントありがとうございます！え？金平糖？ンー？？見間違いじゃないかなー？？？ま、そんなことはさておいて、僕って美しいよね(( (2019年1月27日 14時) (
レス) id: e7164eec7a (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女(プロフ) - んんん･･･？おかしいなぁ･･･見間違いかなぁ･･･金平糖さんが見えたような･･･(( (2019年1月26日 8時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
天音 みほ(プロフ) - みゅーとさん» コメントありがとうございます！泣いたんですか！？こんな主人公ふざけまくりのギャグ小説に！？ありがとうございます…！リッちゃんとチエはんはもう親友っすよ。本編読んでて、｢これどっちも生存してたら親友同士でしょ｣って思ったのを小説にした感じです。 (2019年1月12日 15時) (レス) id: e7164eec7a (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - ヤバイです…本編より泣きました…リツちゃんとチエちゃんの友情が…もう…！(言葉で表せない) (2019年1月11日 22時) (レス) id: 46f91ead37 (このIDを非表示/違反報告)
斬歌(プロフ) - ちょwwwそんな褒められ方されるの結構久々ですw (2019年1月3日 19時) (レス) id: 8dd68f39fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 みほ | 作成日時：2018年7月14日 14時
