私の異能生命体は死者限定です ２

４７話　そういえばドス君の声って桂さんの声なんだよなぁ。……あの人頭バカなんだけどなあ ページ4

『私はさ、光と闇、どっちも見てきたつもりなんだよね。

私が見た海軍は大抵の人が腐ってた。"正義"の為だと言って、何の罪も無い一般市民を、文字通り島ごと消したり、犯罪者の血筋を根絶やしにする為に妊婦や幼児を惨.殺.したり。人.身売.買や奴i隷として扱われている人を見て見ぬふりをしたり…。

逆に私が見た海賊は、なによりも仲間を大切にしていた。クルーを家族のように接したり、無法.地帯だった島を自分の領土とする事で他の海賊が暴れられないようにしたり。悪どい海賊が支配していた国を救ったり。誰かの心を救ったり…。まるでヒーローみたいに、ね。

＿＿勿論、海軍にも市民の事を第一に考えて行動する人もいる。海賊にだって、大半の奴は残.虐な奴らばかりさ。

いつも私から見たら"正しい事"をしてる人は、ほんの一握りなんだよね。

結局、どっちもどっちなんだよ。

海軍が正しいとか海賊が正しいとか。その時の状況、場面、時代よって変わってくんだよ。

つまるところ、私たちは自分が"正しい"と思った事が"正義"なんだよ。


私は、貴方の考えが正しいとは思わない。だから、貴方の仲間になる事は出来ない』







シン……







ﾄﾞｽ「ふふふ。やはり面白い方ですね」


あ、あれ？
結構真面目に話したつもりだったんだけどな…


ﾄﾞｽ「勿体無い。やはり貴方はこちらに来るべきだ」

『いや、あの、断ったつもりなんですが…』


え？
私の説明が下手すぎて伝わってない？？

そうなの？？？


ﾄﾞｽ「ふう。今日のところは引きましょう。なかなか有意義な時間でした」


"今日のところは"？？？

……まさか、また来たりしませんよね？？？？？
心臓が持たないんですけど！？


ﾄﾞｽ「あ、そうだ。これを」


そう言って折り畳まれた紙切れを渡された。


『えー、これは？』

ﾄﾞｽ「私の電話番号とメールアドレスです」


なんて？？？？

いや、何故に私に？？？？


『いや、いりません』

ﾄﾞｽ「ん？」

『有り難く頂戴させて頂きまーす！！』


圧が凄いんだって、圧が！！！
目が笑ってないんだよ！！


ﾄﾞｽ「また来ます。次は貴方を此方に引き抜くので。ご容赦を」

『え"』


そう言って魔人、ドス君はカフェから出て行ってしまった。


いや、なんか……どっと疲れたよ。
あ"ー、もう。あんなんだったら森さん相手にしてた方がまだ楽だったような…。

今日は疲れたなぁ。


そういえば、

"また来ます"って言ってたような…













え"

４８話　名シーンが見れるのであれば！どんな苦労も惜しまない！それがオタク！！→←４６話　気まぐれカフェにはキャラが集まる習性でもあるのだろうか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す