54話 中也さんはね、顔に出やすいよ、絶対!!異論は認める! ページ11
あれから、太宰さんは地下牢を出て行ってしまった。
中也「……手前は行かなくて良かったのかよ」
『はい。中也さんにお願いがありまして…』
中也「俺に頼み?」
中也さんは片眉を上げながら言った。
…中也さんは何してもカッコいいですね。
どうやってもイケメンじゃないか、くそう!
これだからイケメンは。
『…連れて行って欲しい所、というか、会いたい人がいるんですよね』
中也「そいつに合わせろってか」
『流石中也さん!話が早いですね!』
中也「んで、そいつの名前は?」
『夢野久作』
中也「ッ!なッ!!」
『Q君に会いたいんですけど…』
その途端、ガッと肩を掴まれ、至近距離まで顔を近づけられた。
ものすんごい形相だ。
中也「手前が何故その名前を知っているのかも、何故Qの存在を知っているのかも、この際聞かねえ。だがな、Qはダメだ」
『でも…』
中也「これはなあ!手前を守る為でもあンだよ。」
『Q君に会って話をするだけです』
中也「ダメだ」
なんて頑固な。
『それじゃ自分で探します』
中也「な"っ!ま、待てよ」
私はそのままその場を通り過ぎる。
が、中也は焦ったように後を追ってくる。
中也「落ち着け。ちょっと頭を冷やせ!考え直すんだっ!!」
『いいえ!ちゃんと熟考しました!』
中也「だーーーっ!俺はどうすりゃあいいんだ!!」
『Qくーん!何処に居ますかー?』
中也「な、おい!そっちには居ねえ!こっち探そうぜ!な!それがいい!」
『…中也さんってアレですね。顔に出やすいんですね』
中也「バッ!そっちじゃねえって云ってんだろ!!」
いやー、分かりやすいねえ。
中也が体を張って私の進行方向を阻止しようとしてるのは面白いけどね。
中也「おい、ほんとにヤベェって!!もしこの事が首領に知られたら、俺だけじゃなくて、手前も…」
"手前も"、か。
『…本当に中也さんは優しいですね』
中也「は?」
そんな危険な状況だというのに、私を無理矢理引きずる事もせず、ましてや私の心配までしてくれるなんて。
お人好しにも程があるなぁ。
こんな人だから部下からの人望が厚いんだろうなあ。
『中也さん。私がポートマフィアに入ったら中也さんの部下にして下さいね』
中也「は、あ?……まあ、面倒見てやるけどよ」
多分これ見つかったら絶対強制的にポートマフィアの人間になっちゃうから。
_____森さんの圧力で。
私、森さんに張り合える程のメンタル持ってないから!
55話 Q君は可愛いの化身だと思うんだよね→←53話 話し合いの結果!無事に敬語が外れました!!中也「あれの何が話し合いだ。立派な脅しだろか
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壊(プロフ) - 設定読んでたら、ただの一般人とは?ってスペキャになるんだが??? (10月21日 21時) (レス) @page1 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - 桜さんありがとうございます! (2023年5月12日 20時) (レス) id: ed5fab0d73 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 頑張ってください!初めてコメントするので緊張しています。更新もいろいろ頑張ってください!応援しています!!いつも楽しませてもらっています! (2023年5月11日 22時) (レス) id: d710d605b3 (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ君。(プロフ) - kさん» 確かに! (2023年5月10日 22時) (レス) id: 49ed8a4d79 (このIDを非表示/違反報告)
k - もしなれたとしても、姐さんの可愛さで尊ししますね (2023年5月10日 16時) (レス) id: 3ab525940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋 | 作成日時:2023年3月18日 19時