オタクの個性がショボいがチートすぎる件 (ページ6)

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５話ページ6

それからは、どんな道路標識が使えるのか、試してみた。

え？熊公？
２時間追いかけられたわ。

結果。

一時停止文字通り停止する。但し、人のみ。
　風とか轟君の氷とか爆豪君の爆破とかは無理。
　その他etc.etc.

いや、普通に強くね？

まあ？手に道路標識持ってないといけないっていうハンデはあるけど。
軽いしね！
うん。余裕じゃね？

で、私の1番のお気に入りの標識は《安全地帯》。

この標識を持っていたら何があってもそこは安全なんだよね。
例え、銃弾の雨が降ろうがミサイルが飛んでこようがこの標識の周りだけ、絶対安全！

いやー、はじめはショボいなって思ってたけど

「……案外チートでは？！」

それから数年、現在私は

ﾏｲｸ「今日は俺のライヴにようこそー！！！エヴァバディセイヘイ！！！」

『ﾖｰｺｿｰ』

雄英高校の入試会場にいた。

プレゼントマイクだー！！
本物だ！かっこいい！！

というか、

本当に来てしまった。

いや、来る気は無かったんだよね。

決して、決して推しを生で見なかったとかいう理由ではない。決して個性のことで皆んなにバカにされてムカついたからとかではない。決して、勢いで受験してしまったとかではない。決して、！

そもそも、今まで誰一人として推しに会わなかったとかありえないと思うんだけど。
いや、推しに会ったとしても私コミュ障だからまともに喋れないと思うけど…。

ﾏｲｸ「＂Puls Ultra＂！！それでは皆良い受難を！！」

あ、いつの間にか終わってた。

ﾊｯ！！飯田君の場面見逃してた！！
オタク失格だー！！

私はガックリ項垂れながら会場に向かった。