孤独の青薔薇second【終わりのセラフ】

向けられた銃口は…？ ページ42

何やら騒がしい。仕事を放棄し、新兵の訓練場へと走っていく者が多くいた。



自分も少し気になり、書類にサインする手を止め、訓練場へと足を進ませた





『＿＿＿＿＿＿


悪くないからッッッ!!!!!』


Aの叫び声が聞こえたのと同時に、その場についた。


背中は切られ、銃で撃たれたAは、かなり弱っていた



Aを支える新兵の手袋は、既に赤に染まっていた




誰だ？


Aを傷付けたのは





「何故、Aが血だらけなんだ。」


静かに問うと、ヤバイ、だの、どうしよう、と、くだらない言い訳が聞こえる



それに対して、またイライラしてきた。



「撃った者、切った者、名乗り出ろ」


二名の男女が手を挙げた


『く、暮人く、ん、


やめ___』


Aが言い終わる前には、自分の鬼呪で、その2人を殺めていた

朦朧としているであろう、Aは、



『いやっ、いやっ、





嫌ぁぁああ!!!!!!』




と叫び声を上げた



俺は、新兵からAを奪い取り


抱き寄せ、大声で言った




「この女は、柊Aだ、


また、人間を滅ぼそうとした悪魔はAではない。


これ以降に、Aへの侮辱をした者は、



命はないと思え!!!!!!」







Aの顔を横目で見ると








何も映さぬ、光のない目だった

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