もし俺が ページ38
星が輝く夜空の下
二人で話をしていた
どこか悲しそうで、嬉しそうで、そんな感情が渦巻いているようだった
『私ね、高校生だった頃に、孤児院の先生やってたんだよ、だけど、ウイルスのせいで家族達とは離れ離れになって、それから、あの子達は吸血鬼の都市、私はネックレスの中で眠ってた
私があの日、あの子達の手を離さなかったら
今、ここで皆が笑ってたかもしれない。
私が、あの日、
自分を殺さなかったらっ
あの子達の顔を浮かべると、どうしてか後悔しか浮かばないっ
今思えば、あの判断は正しかったのか、って思うんだ』
話しているうちに涙がこぼれだした。大きな目から大粒の涙がこぼれ落ちる
俺はそれを指ですくいあげた
「結果なんて誰も分からねぇよ、
お前がしたことはもう取り返し用がねぇ
だけど、お前の判断で俺は少なくとも救われた
お前があの時、そう判断をしてくれなかったら、
俺は今ここで息をしてなかった。
ずっと言えなかったことがあるんだ
俺を救ってくれて
ありがとう。」
Aを俺はありがとうと言うのと同時に抱きしめた
腕の中で泣きわめくAを見て、さらに強く力を込めた。
Aも俺の腰に腕を回してきた
今のAはきっと一言でも地雷を踏む事を言ってしまったら、消えてしまう。
だから今だけでも繊細に扱わなければいけない。
少し落ち着いた頃にAは顔を上げた
暗くてよく見えないけれど、Aの目だけは光っていた
Aの両頬に俺は手を添え、Aに顔を近づけた
すると、Aからも、俺の両頬に手を添えてきた
『大好きだよ』「好きだ」
俺達は、優しい口付けをした
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嵐影(プロフ) - かれーるー様へ、再開しますよ!よろしくお願いしますね! (2017年1月1日 13時) (レス) id: f392a9ff05 (このIDを非表示/違反報告)
かれーるー(プロフ) - 更新再開ですか!?!?めっちゃ楽しみです!!あと、明けましておめでとうございます (2017年1月1日 12時) (レス) id: a43b391270 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ(プロフ) - 更新待ってました!!これからも頑張ってください!応援しています!! (2016年10月24日 15時) (レス) id: 46f7cad320 (このIDを非表示/違反報告)
わこるわちゅる。 - ひゃぁぁぁぁ!!めっっちゃ面白すぎやですよ!!こりゃぁ!続きが楽しみやです!!更新、頑張ってくださいね!応援しております!!^^* (2016年7月19日 1時) (レス) id: 2f6c722ffa (このIDを非表示/違反報告)
嵐影(プロフ) - konohaさん» 遅れてすいません(~ω~;))塾のテストが忙しくてあまり更新でしません!だけど、頑張ります! (2016年4月14日 21時) (レス) id: f392a9ff05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:架恣箆 | 作成日時:2016年1月23日 7時