考えの揺らぎ ページ36
拷問から開放された私は、鬼呪装備を手に入れる事なく、ただただ自室にこもっていた
窓から差し込む光を眺めて、夜になれば星を見て、そんな生活をしていた
まどから、訓練生が剣を振り回し、吸血鬼に対抗すべくと必死になっている
最近は新しい子が月鬼ノ組に入って来たみたいで、騒がしかった
きっと、優一郎くんやミカエラくんが生きているのなら同じ歳くらいだったんだろうな
と最近はよく思った
真昼の死からは一週間ほどたったのだけれど、私の中ではまだ感情が渦巻いていた
そういえば、もうすぐ吸血鬼との戦争が始まると、部屋のドア越しから聞いたことがある
勿論、戦争に参加などできない私は、誰も死なないように祈ることしか出来ない
あぁ、いっその事、吸血鬼に連れ去られて楽になりたい。まるで鳥かごに囚われたように生きるのは、苦しい
暮人くんの思い通りになるのは嫌だ。
そんなことを考えているうちに私は眠っていた
重たいまぶたをあけると、グレンくんが立っていた。夢かと思い、彼に手を向けた
すると、握り返してきたので、夢じゃない事が分かった
「おはよう、A」
私の体を優しく起こしながら、一言喋った
『ん……おはよう、グレンくん』
私も挨拶をしっかりと返した
「今日は、お前に会わなきゃいけねぇ人がいる。来てくれ」
私の体を起こした彼は、ひとりでに話していた
私が外へ行きたくない理由を知っている彼がどうしてもと頼むので断れなかった
久々に制服に着替えた。
グレンと、同じ赤色のスカートの制服。
ゆっくりと後ろをついていく
私とグレンくんの足音が静かな廊下に響く
とある部屋のドアをグレンくんはノックをせずに開けた
一人の男の子が部屋で朝食をとっていた
「おい、優。お前が死ぬほど会いたがった奴だぞ」
私を見つめる男の子は、途端に目を見開き飛びついてきた
あまりに急な事で私は床へと倒れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 392人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嵐影(プロフ) - かれーるー様へ、再開しますよ！よろしくお願いしますね！ (2017年1月1日 13時) (
レス) id: f392a9ff05 (このIDを非表示/違反報告)
かれーるー(プロフ) - 更新再開ですか！？！？めっちゃ楽しみです！！あと、明けましておめでとうございます (2017年1月1日 12時) (レス) id: a43b391270 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ(プロフ) - 更新待ってました！！これからも頑張ってください！応援しています!! (2016年10月24日 15時) (レス) id: 46f7cad320 (このIDを非表示/違反報告)
わこるわちゅる。 - ひゃぁぁぁぁ！！めっっちゃ面白すぎやですよ！！こりゃぁ！続きが楽しみやです！！更新、頑張ってくださいね！応援しております！！^^* (2016年7月19日 1時) (レス) id: 2f6c722ffa (このIDを非表示/違反報告)
嵐影(プロフ) - konohaさん» 遅れてすいません(~ω~；))塾のテストが忙しくてあまり更新でしません！だけど、頑張ります！ (2016年4月14日 21時) (レス) id: f392a9ff05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：架恣箆 | 作成日時：2016年1月23日 7時
