孤独の青薔薇second【終わりのセラフ】

五十四輪 ページ4

『五つ目、貴方達は、百夜の実験にかかわらないで』

クルルは、承知した、と言った

「そのかわり、そちらの情報を渡してもらう。


一つだけでいいんだ。


私の家族

アシュラ・ツェペシを知らないか？」


Aは、自分の手で握っている刀を見ると


"言わないで"


脳内にそんな言葉が響いた

『アシュラ・ツェペシ、聞いたことないですね。しかし、分かりました。協力してもらう限り、こちらも全力で探します。』


"ありがとう"

〖 いいの、〗

心の中で会話をする二人


「そうか、いや、これからも探してもらう」

一瞬、悲しそうな顔をしたクルルに、罪悪感を抱くA

フェリドを離した








『聞きたい事が、あるのですが、良いですか？



零神という一族の崩壊した理由が知りたいのです。』


三人は、肩を揺らした

『その様子なら、知ってますよね？


知りたいんです！あの日何があったのかを、嘘なく、はっきりと、』

最初に口を開いたのは、フェリドだった

「……これを聞いても後悔しないのなら、教えてあげる」

Aは、深く頷くと


「君は、二歳だったかな？零神は、身体能力に優れていて、柊家の従者に選ばれるほどの実力があった

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