孤独の青薔薇second【終わりのセラフ】

六十一輪 オワリノセカイ ページ11

「A、私も、吸血鬼になる。
だから


もう汚れ役はやらないで、」

私は、壊れそうな、目の前にいる

百夜Aを、助けたかったんだ


『駄目っ、今の私に近づかないで、貴方を吸い殺してしまう』


「いいよ、貴方が助かるのなら、いくらでも血を売る」

『あと少しだから、あと少しで、あなたも楽に……………!!!!!!』


Aは、なにかに気づくと


『真昼ちゃん、グレンくんと、幸せにね』

人間とは思えないほどの速さでどこかへと消えていった

……


あぁ、彼女は、吸血鬼だ。



『優一郎くん!!どこ!!??!返事して！！』

燃える家の中を、走る



「A、Aっ!!!!!!怖い!!」


部屋の真ん中に、泣き崩れていた

優しく抱きしめ、窓から飛び出した


『大丈夫だよ、大丈夫だからね、』


未だに泣き崩れる優一郎を、優しく、抱き締める

『怖かったね、つらいね


だけど、



生きてくれててありがとう』

その言葉に、目を大きく開け

「っ、……(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」

Aに、抱きしめ返した


『これから、貴方には家族ができるよ

きっと、仲良くなれるから

お兄ちゃんとして、頑張ってくれるかな？』


「うんっ、がんばるぅ、」

『ありがとう』


Aは、優一郎を抱え、燃える家をあとにした






、





、


「深夜!!Aを探せ!!!!!!」

「分かってるって!!


白虎丸!!!!!!」

十二月二十四日、

俺は、Aちゃんに、告白をした



あっさりと、振られてしまった

グレンも同じ日に、告白をした


グレンの返事は、俺は聞いていない


話は変わる


ノートに書かれる、予言の日は今日であり、告白したのは昨日


Aちゃんが、消えるかもしれないんだ




何時間も走り回って今は、


「深夜……………屋上だ！」

グレンが、高校の屋上に、Aちゃんを見つけたらしい





今は、夕方、日が隠れそうな時だ

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