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五十一輪 ページ1

時は師走

冬に入ったばかりの寒さに、人々は体を震わせる
『そろそろ、ですね』

「えぇ、」

二人は二つの武器を目の前にして


『世界を導いて、阿朱羅丸。優一郎をよろしくっ、』

「シノアをよろしくね、しーちゃん。」

個室の中に二つの武器を置いて

後にした

それぞれの鬼に宿った愛着心。

次に向けられる人間からの愛を待っててと言うようにして、手放した

コツコツと階段を上る音がする


『これで良かったんです。私が吸血鬼になって、あなたは救われる。

わたしのシナリオが揃いました』

目が赤く、鋭い犬歯となった少女、Aは、笑いながら話した

『真昼ちゃんが、みんなと遊んだりして、笑っていたあの姿を、私は守りたいと思いました。

悲しむのは私だけでいいんです。泣くのは私だけでいいんです。


不幸になるのは、私だけでいいんです。

グレンくんに思いを伝えて、深夜くんに言ってくださいね、


どうか、幸せになってください。』

階段を、上がりきると



「何してたんだ、それに、なんで真昼が泣いてる?」

「説明してよね、Aちゃん」


二人が待っていた

「A、……お前……………吸血鬼になったのか……………?」


グレンは、Aの肩を掴もうとしている。

声は震えていた

真昼がAの前にたち、

「違うのっ!グレン!!Aは、私のせいで吸血鬼になったの!Aは悪くないっ!」


夕方、冷える時期に、一つの悲しい声が響いた


夕日に似た真っ赤な目をグレン、深夜は見つめ続けた。

例え、真昼がいようと

『グレンくん、深夜くん。鬼呪は、完成しました。名前を鬼呪装備と言います。

グレンくんは、ノ夜を持っていると思います。深夜くんは、白虎丸。

これさえあれば、死にません。どうか、大切な人に渡してあげて下さい。』


グレンの腰から刀を抜いたAは、自分に突き刺した


『吸血鬼と共存できる世界を見たかったのですが、無理でしたっ…

世界を救ってください!』

グレンは急いで刀をAから抜いた


「バカ野郎!なにやってんだよっ!」

地面に手をつくAを、深夜は支える

「鬼呪装備を貰ったのは結構前だけど、どうして今更説明をするの?」


『吸血鬼の、っゴホッ』

咳き込むAの背中を真昼は、優しくポンポンとする

「深夜っ、グレンっ、Aは、悪くない。私のせいなのっ、

グレンと一緒にいたいって、言ったから」

五十二輪→



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嵐影(プロフ) - かれーるー様へ、再開しますよ!よろしくお願いしますね! (2017年1月1日 13時) (レス) id: f392a9ff05 (このIDを非表示/違反報告)
かれーるー(プロフ) - 更新再開ですか!?!?めっちゃ楽しみです!!あと、明けましておめでとうございます (2017年1月1日 12時) (レス) id: a43b391270 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ(プロフ) - 更新待ってました!!これからも頑張ってください!応援しています!! (2016年10月24日 15時) (レス) id: 46f7cad320 (このIDを非表示/違反報告)
わこるわちゅる。 - ひゃぁぁぁぁ!!めっっちゃ面白すぎやですよ!!こりゃぁ!続きが楽しみやです!!更新、頑張ってくださいね!応援しております!!^^* (2016年7月19日 1時) (レス) id: 2f6c722ffa (このIDを非表示/違反報告)
嵐影(プロフ) - konohaさん» 遅れてすいません(~ω~;))塾のテストが忙しくてあまり更新でしません!だけど、頑張ります! (2016年4月14日 21時) (レス) id: f392a9ff05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:架恣箆 | 作成日時:2016年1月23日 7時

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