【wrwrd】国王を探せ

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各々が違う反応をしていた。静かに泣くやつも居れば亡くなった事を信じないヤツもいる。

分かるよ分かる。さっきまで息をしていたのに今や胸の鼓動すら感じられない。胸にぽっかり穴が空いたような感じ。

だって前…

いや！止めとこ！これ以上暗い話は止めとこ。

っていうかこのゲームは多分本物だよね。てことはゲリラが紫マフラーの人を…ってことだよね。

…え、じゃあ皆が悲しんでるこの中に人殺しが紛れてる…の…？


そう、だよね。ていうかこれぐらいで凹むとか今からむりじゃん。がんば私。

でもゲリラを倒せば被害は最小限に留まる…？

え、ゲリラ探そ(行動力…！)

周りを見てみる。やっぱり皆悲しんでるなぁ…。

…あれ？13人…？私含めても14人なんだけど。前数えた時は自分含め15人だった気がするけど…。

ほろほろ涙をこぼしてるシャオロンのもとに駆け寄る。

【1人足りなく無い？】
sho「…ぇ？」

涙をふいて周りの人数を確認し始めた。

sho「1、2…………ほんまや」
ht「…グルッペンが居ないね」
sho「ぅお」
ht「驚かせたつもりは無かったんだけど」
syp「てかなんなら俺もいますけど」
【いや喋ってほしいんですけど】
sho「これがけどの3段活用…！」
【どうでもいいからはよ推理せんかい】

というか、この状況で居なくなるとかもうそれって……

視線を感じ後ろを見ると、礼儀正しかったトントンがこちらを睨んでいた。

【あいつの可能性はないの？】

聞くとトントンは首を縦に振った。

ふぅん。それだけ信頼されてるの、グルッペンって人は。

syp「えっと、目で会話せんといてくれます？」
【もうグルッペンがゲリラなんじゃないかって】
sho「はえ…？げりら……？」

…配られてないのかな、あの紙を。

ポケットに手を入れ1枚の紙を取り出す。すると紙を持っていないのであろう、喋れる人と数人は、まじまじと紙を見る。そして、自分を睨んでくる。

デジャブだねぇ。

syp「…あ、でもトントンさんが頷いてたって事は解決したんじゃないんですか？」

うんうん、と、その威嚇をやめて欲しいという思いを乗せて頷く。
すると視線は普通に戻っていく。

親友に人殺しが居ること、認めてくれないかな。

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