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fkside
久しぶりにみんなが集まる機会となったのは、番組の収録。
収録が始まるまではまだ時間がある。
fk「康二」
kj「なに？」
fk「これ」
さっきまでスマホを触っていた阿部ちゃんや、音楽を聴いていたラウールの目線が自然と集まる。
fk「佐久間から」
kj「えっ…？」
彼は両手でしっかりと受け取ってくれた。
その手は、小さく震えていた。
fk
「これを康二に渡してほしいって
”俺の努力の結晶だから”って…
康二、佐久間頑張ってるよ？
…諦めてないよ？」
隣で様子を見ていた照がこっちに近づいてきた。
iw「康二、今の佐久間にこれを作るのがどれだけ大変か、わかるよな？」
康二は、唇をぎゅっと噛んで、深く、何度も頷いた。
iw
「でも、康二が頑張ってない、って言ってるんじゃない
康二も康二なりに悩んで、ずっと苦しかったよな」
kj「…でも…照にぃやみんなが声をかけてくれた…」
fk「そうだ…それだよ
俺たちは仲間だろ？
いつもと違うやつがいたら話しかけてみるのは当たり前だよ」
”９人で一つだから。”
kj「でも…俺、佐久間くんにそんなんできへんよ…」
すると、今度は阿部ちゃんがスマホを机に置いてこっちに来てくれた。
ab
「いいんだよ。何もしなくても
やり方がわからなかったら、側にいるだけでもいいんだ
俺も正直、辛そうにしている佐久間をみて何度も目を反らしたくなった
…でも、あいつは俺が隣にいるだけで笑ってくれるんだ」
”俺らにできることって、側にいることぐらいだろ？”
そう言って康二の背中をポンと叩いた。
康二は、持っていたブレスレットを腕に付け、両手で涙を拭った。
kj「みんなありがとう。…俺、もう一回佐久間くんにちゃんと、…ちゃんと会いに行く」
康二の久しぶりの笑顔を見て、思わず俺も表情筋が緩む。
照と目が合って、あいつもおんなじような顔をしていたから、また二人で微笑んだ。
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mocchy(プロフ) - 紫織さん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。作品を見ていただき、ありがとうございます！大好きと言っていただけて、とっても嬉しいです！時間はかかってしまうと思いますが、少しずつ投稿していくので、気長にお待ちいただけると幸いです (2020年11月22日 17時) (
レス) id: 8360e80300 (このIDを非表示/違反報告)
紫織(プロフ) - 始めまして。この作品が大好きで、何度も繰り返し拝見しています。お忙しいとは思いますが、是非続きが読みたいです。 (2020年10月5日 6時) (レス) id: 8c3a36c768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉邇児 | 作成日時：2020年4月10日 17時
