◯急展開 ページ18
iwside
相変わらず佐久間は努力家だ。
俺らが渡したプロフィール帳を大事に使ってくれていて、さらに個人ページにはふせんでメモも貼られている。
iw「これ、ここ置いとくから」
sk「うん」
俺が持ってきた新品のノートを、ベッドサイドにある棚にそっと差し込んだ。
多分使われるのは相当先だろうけど。
棚には、いろんな人からの手紙や写真も置いてあった。
ここ数日間で先輩方も何人か佐久間に会いに足を運んでくださった。
そんな訳で、佐久間のベッドサイドは置き土産で溢れてる。
―カタッ…―
ペンが落ちた音がして振り返ると、今使っていたであろうペンが床に転がっていた。
iw「はい、どうぞ」
ペンを机に置いたところで気づいた。
iw「佐久間…？どうした？」
佐久間の目から大きな雫が今にも零れ落ちそうだった。
sk「手が…手が、動かない……！」
iw「えっ……待って、すぐ先生呼ぶから」
フリーズしそうになったのをどうにか堪えて、ナースコールを押す。
すぐに中野先生が入ってきて、診察を始めた。
佐久間の手を触ったり、目にライトを当てたり…
そして何かを思い出したように顔を上げ、目が合った。
中野「…検査してみましょう。ひとつ、気になることがあるので」
iw「何の検査ですか？」
中野「脳神経の検査です。原因がわかるかはわかりませんが、やってみる価値はあると思います」
sk「…お願いします」
今までいくつもの検査を受けてきた佐久間。
それでも原因はわからなかった。
だから正直、この検査をして何かがわかるなんて期待してない。
むしろこのまま記憶が戻らなくたって、佐久間がそこに居てくれさえすれば、俺はそれでよかった。
でも、手が動かないという症状に、俺はまた大きな不安と焦りを感じた。
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mocchy(プロフ) - 紫織さん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。作品を見ていただき、ありがとうございます！大好きと言っていただけて、とっても嬉しいです！時間はかかってしまうと思いますが、少しずつ投稿していくので、気長にお待ちいただけると幸いです (2020年11月22日 17時) (
レス) id: 8360e80300 (このIDを非表示/違反報告)
紫織(プロフ) - 始めまして。この作品が大好きで、何度も繰り返し拝見しています。お忙しいとは思いますが、是非続きが読みたいです。 (2020年10月5日 6時) (レス) id: 8c3a36c768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉邇児 | 作成日時：2020年4月10日 17時
