◯ ページ44
wnside
オープニングを撮り終えて、車に移動した俺ら。
wn「ねぇ、さっくん」
sk「はい、さっくん」
wn「ふははは( ´∀`)」
sk「ふふふ…あ、なに?笑」
wn「お腹空いてない?」
sk「まぁ…空いてないわけじゃないけど…」
食欲がないわけじゃないんだよね。
痛くて食べれないんだよね。
wn「俺と涼太とふっかでさ、これ作ってきた」
mm「何々?あ、例のあれか!」
sk「なに、めめも知ってんの?」
マネージャーさんにお願いして車に置いておいてもらった、少し大きめのバックから一つのお茶碗を出す。
wn「じゃーん、茶碗蒸しでーす!」
sk「おー、え、これ作ったの?」
wn「そうだよ。中に具も入ってるよ」
sk「おわ、すっげ、これ…!」
ふたを開けた佐久間は目を輝かせた。
野菜は小さく刻んであるから大丈夫なはず…
でも、問題は味。
口内炎に染みないように、味は薄め。
だから佐久間好みの味かはわからないけど…
wn「食べてみる?」
sk「え、いいの?」
wn「もちろん。佐久間のために作ったんだから」
”何かカップルみたいだな”
と言いながらスプーンを手に取り、恐る恐るではあるものの、一口、口にすることができた。
wn「……どう?」
sk「あぁ……」
”あぁ”って笑
何も伝わらないけど笑
でも、顔を覗いてみると、左手で顔を覆っていたけど目尻は下がっていた。
sk「あのね…めっちゃ久しぶりのご飯って感じがする」
mm「しばらくゼリーだったもんね」
sk「すごいおいしいよ。これならいくらでも食べれる!ありがとね」
wn「どういたしまして。アイデア出したのはふっかで、味の総監督は涼太なんだけどね笑」
sk「え、翔太は何担当?」
wn「調理担当なのかな?」
sk「質問を質問で返すなよ笑」
よかった。
おいしいって心の底から嬉しそうに微笑む彼の笑顔は、本当に久しぶりで、見ているだけでこっちも嬉しくなる。
佐久間は、最後まで食べきることができた。
こうしてまた一つの山を乗り越えたけど、きっと、これから何回も壁にぶち当たることがあると思う。
その時はまた俺たちが出来る限りのサポートをする。
”当たり前”のことを”当たり前”にできるように。
彼が一日でも早くいつも通りの日常に戻れるように…
334人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
manachan1410707(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしています。パスワードを教えていただくことは、出来ますか?よろしくお願いします。 (2020年12月6日 23時) (レス) id: ef0cd888d3 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - この作品が大好きで、更新毎回楽しみにしてます。申し訳ないのですが、パスワードを教えていただくことは可能でしょうか?教えていただけると嬉しいです。お願いします。 (2020年12月5日 22時) (レス) id: e1dc0757dd (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 初めまして!いつも更新楽しみにしています。パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか?よろしくお願いします。 (2020年12月5日 22時) (レス) id: 95fcfdf22f (このIDを非表示/違反報告)
arashisho125(プロフ) - いつも楽しみにいています。Part1を読んでいて、パスワードを教えてもらう事出来ますかよろしくお願いいたします (2020年12月5日 18時) (レス) id: 2f3ac523c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葉邇児 | 作成日時:2020年4月8日 18時